4人組のアイドルグループ「CRAYONS」(クレヨンズ)が11月15日、浅草橋マンホールで月一恒例の定期ライブの第9回公演となる「CRAYONSファミリー定期公演」を行った。
出場したのは、主催のCRAYONSを筆頭に、CRAYONS練習生でもある「庭山やすえ」、「百鬼乙女」、そしてアリスインプロジェクトの舞台への出演経験もある郷咲あやねを擁する「レプスルプス」の計4組。タイトルの通りほぼファミリーとも言える仲の良さを見せながら、およそ2時間の対バンを披露してくれた。
ここではCRAYONSのステージをメインに紹介したい。メンバーは恵比原愛莉、中村千紗、小林千耶美、奥野未悠の4人。顔ぶれを見ていると、かつてのN☆RNiR(ノニエル)を思い出す面子が揃っている。
さて、ホストもあるCRAYONSは、百鬼乙女に続いての3番手に登場だ。百鬼乙女は、青SHUN学園が青春女子学園時代だったころを想起させるような、思いきりのいいダンスパフォ―マンスで、会場を大いに盛り上げてくれており、そのおかげで、のっけから会場の反応もよく、CRAYONSもそれに応え、前回を超えるような熱いパフォーマンスを発揮してくれた。
オープニングナンバーは、王道アイドルソングといった仕上がりの「We are CRAYONS」。タイトルだけ見るとnotallを思い出すが、同じくこちらも自己紹介ソングとなっており、各自の特徴がうまく歌詞に織り込まれている。「怒ると怖いよ」と歌われている小林は、チビノニ時代もジャイアンだったが、こちらでもジャイアンぶりを発揮しているよう。
前回の公演で新曲として披露された「ぴょんぴょんBEYOND!」は、ナウシカ的なイメージのイントロが特徴で、ミドルテンポで雰囲気のある曲。サビのぴょんぴょん……のフレーズもかわいらしいもの。そして、(最近の)CRAYONSの定期では、毎回新曲が披露されるそうで、今回は奥野が作詞を担当した(携わった)という「かくれんぼ」だ。ハンドベルというか、チャイム的な音がイントロに使われたスローバラードといった曲調で、かくれんぼを表現したダンスの振りや、最後の輪唱的な感じで終わるアウトロが強く印象に残る仕上がりとなっていた。
続いては、特別ユニットによるカバーコーナーへ。担当するのは候補生・やすすこと庭山やすえと中村千紗のユニット「CHIBOYASU」だ。「セクシー&クール」をコンセプトした衣装は、ロック調でありながらも、随所に透け感のある素材が使われた、言葉通りセクシーなもの。CRAYONSとは真逆な雰囲気(衣装と曲)で、ロックテイストな楽曲を力強くステージングしていた。普段ソロで歌唱している庭山は「久しぶりのユニットは、緊張した」とかわいらしいコメント。
さて、間にレプスルプスを挟んでのセカンドステージは、衣装をチェンジして「スタートラインズ」からスタートだ。いかにもアイドルソングといった雰囲気の陽曲で、CRAYONSにぴったり。セットリスト的には、ライブのオーラスにしっくりとはまるような印象だ。
続く英語タイトルの「force force」は、多少コミックソング的な雰囲気もあるが、サビパートの情熱的な歌い込みが耳に残る傑作曲。かと思えば、次の「片想い」は、ピアノのイントロとソロパートの力強さがかっこよく、スタッカート的に短く切ったメロディが勇ましさを演出してくれる。「好きで、好きで、好きで…」という歌詞もメロディアスに表現してくれた。「逡巡のエモーション」はドラム(?)サウンドが耳に残り、ロコドルブームが好調だった2013年ごろを思い出させるような楽し気な楽曲だが、逡巡しているようには聞こえない(笑)。
最後は、新曲「かくれんぼ」をもう一回披露して終了だ。初回の歌唱よりもハートがこもっており、荘厳な雰囲気のメロディに合う、よく通る声で歌い上げてくれた。ラストの輪唱部もさらに強い印象を残してくれた。
そんなCRAYONSは、2020年1月8日はファーストアルバム「FIRST BEST IMPERFECTLY」の発売を控えているが、現在はそれへ向けてサポーターを募集している。専用サイトで登録すると、各種プロモーションへの参加が可能になるという。また、そのすぐあとの1月11日には、ファーストワンマンも開催予定。詳しくは、公式サイトを参照してほしい。なお、次回定期は12月20日(金)に、同じ浅草橋マンホールで行われる。
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