福岡を拠点に活躍しているガールズグループ・九州女子翼が6月23日(日)、毎月恒例のAKIBAカルチャーズ劇場での定期公演「定期公演第十八片 in TOKYO」を行った。今回は、上半期の総集編という構成で、1部、および2部の企画コーナーは、これまで披露した演目の中から、投票で選ばれた人気企画を再演する、というものだ。
一幕目のソロカバーコーナーでは、それぞれが思い思いに、(投票で選ばれた)課題曲を披露していくが、印象に残ったのは、トップバッターを務めた香苗と天才愛理、そして詩絵里の3人。特に香苗と詩絵里は歌い方を変えているようで、低域寄りの力強い歌声が堪能できた。歌唱のバリエーションを増やせるのも、成長の証と言えるだろうか。愛理は、こぶしを自由自在に使いまくり、アノグループの名曲を独りカバーで熱唱してくれた。まさに無想転生を得たラオウのようだ。
そのほか、瑠菜は90年代の歌謡曲を見事に歌いこなしており、ミレニアム生まれの割には昭和歌謡が似合っている、と再確認した次第。実玖は、衣装も歌い方も、歌声も、仕草も、すべてにおいてキュートさが増しており、センターとしての魅力を存分に発揮していた。
二幕目の企画コーナーは、好評だった(?)漫才が復活。今回のペアは、実玖&香苗、愛理&瑠菜、そして詩絵里&愛理の3組であり、漫才というよりかはある意味、かわいい事故が連続して堪能できた。気をはいたのは詩絵里で、実玖&香苗の演目でのゲスト出演ではお茶目なところを、自身のペアでははちゃめちゃというか、ベリーキュートな影芝居(?)を披露してくれ、一幕目のソロと合わせ、新しい詩絵里像を楽しませてくれた。結果は、大活躍の詩絵里がMVPを獲得していた。
さて、最後の三幕目はライブ本編だ。冒頭のオーバーチュアーから各メンバーのポージングも決まっており、1曲めの「TAKE WING」冒頭の振りから、しなやかさと力強さの両方を感じられる素晴らしいものに仕上がっていた。そのまま一気呵成に持ち歌を披露していくが、前回のステージ以上に、各メンバーのアップした歌唱力がミックスされ、素晴らしい歌声が場内を満たし、ラスト「空への咆哮」での重層的なイントロピアノをより引き立てるような、メンバーの見事な咆哮が堪能できたライブであった。あと一カ月に迫ったTIFステージで、どんな素晴らしいパフォーマンスを魅せてくれるのか、いまから楽しみでならない。
そして、MC部分ではうれしいお知らせもあった。AKIBAカルチャーズ劇場での定期公演が9月まで延長されたのだ。昨年7月に始まった東京定期も、今回でちょうど一年の12回め。TIFを挟んであと3回延長されたことで、先述の通り、TIFでの活躍、そしてTIF後に迫ったセカンドアルバムの発売と、大いに胸が躍る期待感を抱かせてくれた。
メンバーの現時点での目標は、AKIBAカルチャーズでの定期を満員にすること。残念ながらいまだ実現できてはいないが、9月までの後3回での達成を期待したい。
【三幕目 曲目】
TAKE WING
私だけのArmor
赤の流れ
Fruits MUSIC
Maybe Darling
絶対零度
fair wind
空への咆哮
空への咆哮(アンコール)
九州女子翼 https://twitter.com/ITR_KGW?lang=ja
実玖 https://twitter.com/itr_miku?lang=ja
新谷香苗 https://twitter.com/itr_kanae
山本愛理 https://twitter.com/itr_airi
詩絵里 https://twitter.com/itr_shieri
鈴川瑠菜 https://twitter.com/itr_luna
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