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  • 執筆者の写真原田和典

ミライスカート、東京アイドル劇場での定期公演を有終で飾る

 京都発のアイドル・ミライスカートが6月30日、品川にある東京アイドル劇場で、月一恒例の定期公演を開催。昨年9月から始まった同所での、おそらく千秋楽となるライブを、現時点での最高のパフォーマンスと笑顔を以て完了した。

(※追記 と、思っていたら7月以降も続くようです)



 前日の6月29日(土)にはホームでもある京都で、自身主催の未来フェスを成功させ、その勢いを駆っての東京定期は、まさにザ・ミライスカート。歌声はさらに厚みが増し、ディーバとして世界でも活躍できるであろう実力を身に着けたように思う。実際、来週フランスで行われるJAPAN EXPOに、昨年に続いての出場を決めており、京都から日本各地へ、そして世界へと活躍の場を広げているのである。




 さて、ライブに戻ると、会場には京都から駆け付けた熱心なファンも多く、有志の配ったピンクのサイリウムが会場を染める中、オーバーチュアーに乗って児島の登場だ。コールも、ミライスカートの東京定期の有終の美を祝うべく、熱く、激しく、優しく会場を満たしている。




 オープニングナンバーの「メグリメクル」は、昨年9月、同所で始まった定期公演の、その一発目を飾った楽曲だ。それを意識したかどうかは定かではないが、ミライスカートが児島のソロユニットになってからちょうど2年、その歌唱力も、安定感も、パフォーマンスも格段に向上しており、一人で引き継ぐしかなかったミライスカートの看板を、その重みを、見事に自分のものにしているのが如実に感じられる、風格あるステージングを魅せてくれた。



 「ナモナイオト」では、おーおーおーおーおー……のコールが会場に見事に響き渡り、続く児島の大のフェイバリットソングでもある「ミーゴ!ゴミーゴ!」は、「俺がする」「俺俺俺」と恒例の息の合ったコール&レスポンスでまとめ上げた。そして、2017年7月1日、ソロになって一発目のAKIBAカルチャーズ劇場でも披露した「Rocket Love」は、当時は歌詞が飛びMCで曲をつないでいたが、今回は「2年たって一人で歌えるようになりました」とおどける余裕を魅せながら完唱。



 ラストスパートは、最新曲「旅行の友」と、「逆境ガール」だ。「旅行~」では、さらに優しさの増した児島の歌声が会場を満たし、パラパラに合わせて行われる腕の振りは、しなやかさと力強さが感じられる、まるで本職のダンサーのような見事な切れ味を堪能させてくれた。そして「逆境~」では、昨日の未来フェスでもあったそうだが、歌詞が飛ぶという珍しい現象も。「歌詞は体に染み込むぐらい知っているんですけど、昨日も飛んでしまって。ソロになって初めてのステージでは『Rocket Love』の(十分に覚えているはずの)歌詞が飛びましたけど、『逆境~』がそうなったということは、いよいよ『逆境~』の時代が来たのかなって思いました(笑)」と、話し会場の笑いをさらっていた。



 そして「『逆境~』を2年間歌ってきて、一番コールの大きい曲になったことが本当にうれしくて。ファンのみなさんに認めてもらえて、愛してもらえているんだって、そのコールを聞いて思います」と、ファンヘの感謝を口にしつつ、この2年を振り返り、ソロになった当時、また定期期ができるようになる未来は、まったく考えることができませんでした。でも、あの時続けると決めてよかったです。おかげで5周年の記念ライブを行うことができました。これからも、みんなに元気になってもらえるように、ステージに立ち続けたいです」と今後の活動に向けての抱負を語ってくれた。



 今回は東京アイドル劇場での定期最終回を記念して、2017年7月1日 @AKIBAカルチャーズ劇場の定期公演のテキストを再録します。


 京都発のアイドルグループ・ミライスカートが7月1日、AKIBAカルチャーズ劇場で、新体制(2名)による単独公演「AKIBAカルチャーズ劇場はんなり単独公演『よろしゅうお頼申しますぅ。』」を開催……するはずだった。のだが、前日に突如発表されたメンバー橋本のグループ卒業と引退によって、ステージに立ったのは児島真理奈一人。本編の前にトークタイムを設け、今回の経緯と現状、そして今後のことについて話してくれた。



 状況はかなり厳しいものの、児島が、一人でもミライスカートを続ける決意を強く表明してくれたことは、大いに歓迎したい。今夏のイベントではすでに、TIF、@JAM EXPOなどへの出演が決まっており、たった一人での活動は相当に苦労するとは思うが、児島のはんなりとした中にも垣間見える芯の強さに期待して、各種イベントでの活躍を期待したいと思う。



 さて、現状説明ののちは、通常のライヴ本編のスタートだ。いったん袖に下がってから、恒例のオーバーチュアーに乗ってさっそうと登場してくれた。表情には、さきほどまでの悲壮感は、ない。今回は(今回から)一人でのステージということもあり、演出も大幅に変更されているが、ミライスカートの楽曲が持つたおやかな雰囲気はそのままに、児島のスイートな声が会場に響きわたる。



 「ナモナイオト」からスタートし、カルチャーズ(ヤスには)ではあまり聞き馴染みのない「Rocket Love」、児島が一番愛しているという「ミーゴ!ゴミーゴ!」、「鉄則Aライン」とアップテンポの曲を披露するが、さすがに一人でこれまで4人で行なっていたステージをこなすのは、やはりたいへんなのであろう。息も切れ切れな場面もあったが、目は活きている。そして目下の最新曲となる「千年少女~Tin Ton de Schon~」に続いては、児島考案のファンを巻き込んだ合唱タイム(?)へと移る。



 本来なら「1秒前のシンデレラ」を披露したかったそうだが、「あまりにもダンスと曲が激しすぎて……」今回はパス。代わりに、「キラ・ヒラ・レボ★エボ」を持ってきて、皆で合奏(輪唱?)しようという仕掛けだ。手書きの歌詞カードを会場に配り「見てお分かりの通り、黒の太文字で書いたパートを皆さんで歌ってくださいね」。うまくいったので、この戦法?は、第2弾があるらしい。


 そして「未来ノート」で本編を締めたあとは、アンコールに応えて再度「ナモナイオト」を歌唱して、終了だ。今回のステージは、まずは一人で歌うことがメインであったため、パフォーマンスは二の次という印象は拭えなかったが、間近に迫ってきた夏の一大アイドルイベント“TIF”や“@JAM EXPO”では、4人時代を超える真理ちゃんパフォーマンスに期待したい。


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