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執筆者の写真原田和典

ミライスカート/メジャーデビューから、まる4年。歌い手として無限の成長を続ける児島真理奈の凄みに触れた

 田中食品の「ふりかけ大使」を務める児島真理奈のソロユニット、ミライスカートが7月21日、東京・品川「東京アイドル劇場」で東京定期公演を開催した。




 この日は児島にとっても、ファンにとっても忘れられない記念日のひとつといっていいだろう。4年前のこの日、つまり2015年7月21日に“4人組グループ”ミライスカートが「COSMOsSPLASH」でメジャーデビューしたからだ。それからちょうど4年が経ち、人数こそ4分の1になったものの、歌声の深さ、表現力の幅広さは当時の比ではない。2019年7月21日のステージは、ヴォーカリストとして無限の成長を続ける児島真理奈の凄みを余すところなく伝えた。



 さあ、何から歌ってくれるのだろう……と待っていたら「逆境ガール」「旅行の友」の二連発ではないか。4人時代のナンバーではなく、メジャーを離れてソロになってからの楽曲をいきなり続けてゆくところに、常に立脚点を現在におく児島の明確なヴィジョンと気の強さ(これは表現者にとってとても重要であると思う)がうかがえて痛快だった。パリで開催された「JAPAN EXPO」に2年連続で登場、英語とフランス語を操って“パリジャンみらっちょ”、“パリジェンヌみらっちょ”を増やしてきた底力。それがミラスカ伝統ともいえるはんなりした音作りと無理なく融合し、香り高さを醸し出しながらファンを魅了しているのが現在の児島真理奈だ。



 「未来ノート」の安定感、「キラ☆ヒラ レボ★エボ」の華やかさ。ていねいにステップを踏み、客席のすみずみにまで笑顔を届ける。そしてラストは4年前のシングル「COSMOsSPLASH」から、「メグリメグル」とタイトル曲を続けて歌唱した。



 “「COSMOsSPLASH」でメジャーデビューして4年が経ちました。大好きなミライスカートの曲を引き続きステージで歌えているのは本当に幸せだと思います。2年前の7月ぐらいに一人になって、「ミラスカの曲を守りたいです」と言ったり、「まだ発売されてない曲をどうにかリリースしたい」と宣言しました。今も私はリリースしたいと思っているし、新しい曲も年末から増やしていけたらいいなと思っています”



 8月上旬には台北でライヴを行ない、8月18日には東京アイドル劇場に戻ってくる。また8月16日には、“パイセンプロデュース劇団PUNK”の一員として、道頓堀ZAZA HOUSEで行なわれる「『we will punk you』令和元年 夏~ショート芝居とトーク&ショータイム~」に出演。女優としての活躍にも注目したい。


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