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執筆者の写真yasu

市原隼人、主演作「おいしい給食」を「生涯残したい愛する作品」と断言。世界最大125 ㎝の巨大先割れスプーン登場にキャストも来場客も大爆笑

 昨年放送されたドラマ「おいしい給食」が大好評で終了。DVDの発売&レンタル開始に先駆けて、主演の市原隼人をはじめ、武田玲奈、佐藤大志、メガホンをとった綾部真弥監督が登場。ドラマ終了後初のイベントで、出演者が選んだ“神回”の上映ということもあり、会場はたくさんのお客様で満席。キャスト、監督が登壇すると割れんばかりの拍手で迎えられ、客席の拍手に応えながらステージへ登壇。



 主人公の甘利田幸男を演じた市原は、壇上で「おいしい給食」ファンに迎えられ感無量の様子。「本日は会場までご来場いただきましてありがとうございます。予想を上回る反響を頂き本当に感謝しています。当たり前に食べていた給食のありがたみや、食するありがたみ、何より作品をつくりあげる喜びをかみしめています。」と爽やかに挨拶。


 1年1組の副担任・御園ひとみを演じた武田は、「今日はこんなにたくさんのお客様に来ていただいて、本当に嬉しいです」と満席のお客様を前に満面の笑みで挨拶。「もう一度ドラマを振り返っていただけると嬉しいです。」と佐藤ははにかみながらも挨拶し、綾部監督は「平日の一番お腹が空く時間に来ていただき本当にありがとうございます。」と挨拶し、会場の笑いを誘っていた。


 MCから今回それぞれが選んだ“神回”について質問され、市原は「第1話です」と明言。「SNSで校歌を歌う子供の動画をあげている方もいて、作品を作る醍醐味を感じていました。人と人とを繋いで、生活が楽しくなることを望んでいるので本当に嬉しいです。1話は最初の回なので色んな意味で悩みました。原作もなく、オリジナルということで、どうとでもなるキャラクター。本当にどうしよかと。衣裳合わせが終わった後で、もう一度衣裳合わせを志願したり、撮影の前日に監督に電話をかけてメガネをかけるかけないの相談をしたり、あのテンションを自然に馴染ませて、周りのキャラクターを際立たせるのか、はたまた漫画のようにエンターテイメントとして振り切ってしまうのが、本当に難しかったです」と語り、「メガネ一つにしろスタッフがかけているメガネを見て同じもの買ってきてほしいとか、助監督が付けている時計を見ては、『時計素敵ですね。貸してほしいです』とお願いしたり、プロデューサーの方が1980年代のネクタイを沢山持ってきてくださったものを撮影で使用したり。私は皆さんと自主的に意見を出し合って、楽しみながら、積み木を積み上げていくように作品を作り上げていく感覚があったので、第1話を選びました」と断言した。


 甘利田とゴウのバトルを間近で見続けてきた御園先生を演じた武田は第6話をピックアップ。「御園先生にとってもターニングポイントを迎えるシーンの撮影でしたし、ちょうど吹奏楽部の撮影の時に誕生日を迎えて、吹奏楽部のみんなにハッピーバースディを演奏してもらったこともあり、一番印象が強いです。サプライズだったので本当に嬉しかったです。」と語った。MCから甘利田先生のシーンで笑ってしまうこともあったのではと聞かれて「笑ってしまったシーンが多かったです」と笑顔で回答。それに加えて綾部監督は、「大人に混じって撮影する子供たちに、これから本番なので笑うなよと注意したけれども、本当に面白すぎて、市原さんの演技の爆発力が半端なく、笑うなよといった僕本人の笑い声が入っていてNGになったこともあり、説得力無かったこともありました」と撮影の秘話を暴露。


 さらに甘利田のライバル・神野ゴウを演じた佐藤は第3話を選んだことを答え、「3話の給食を食べるシーンで人生初めて爆食いを演じて、普段は食べ物をこぼしたくないのにと思って食べていたので、撮影でしかできないことができていい経験になりました。」と笑顔で発言。「ゴウの魅力は、自分の好きなことを人の目を気にせず、自分の世界を楽しんでいるところ」と答えた佐藤に対して、MCよりマイルールの有無を聞かれ、「ほうれん草をそのまま食べるのが苦手で、チーズとかハムとかで味を消しさって、ほうれん草を食べて栄養を摂ってます」とはにかみながら答え、会場のお客様をキュンキュンさせていた。


 全話に関わってきた監督が選んだのは最終話。「4話の八宝菜の回や、9話のスープを零して騒然とするシーンも、自分が監督した回は甲乙つけがたく……。9話までは、甘利田先生の給食時の一人語りのシーンがあるものの、10話はそのシーンがなく賛否両論を受けるだろうなと不安になったんです。けれども最後の甘利田先生とゴウの2人の日の光の中でカレーを食べるシーンを撮影して、こんないい光の塩梅で2人が食べていて、終わってほしくないと正直に思えたんです。なので最終話を選びました」と最終話への熱い想いを語った。さらに「あのシーンの撮影で、市原君に『ゴウに何か一言かけてやってほしい』とアドリブで雑にお願いしたら、あの『リンゴやるからカツくれ」というセリフが出てきて奇跡的な瞬間を撮影できました』と満面の笑みで回答。それに対して佐藤は、「正直一瞬とまどいましたが、先生の言葉を受けて『はい』と答えました」と正直に答え、会場中のキャストや来場者は大爆笑。


 そして、1月24日が実は学校給食記念日であり、そこを起点に全国学校給食週間が開始されます。この学校給食週間は昭和25年に当時の文部省、今の文科省が制定し今年で70年の歴史があるとのこと。ドラマの中でもやはり重要な役割を担った“学校給食”自体をお祝いすることと、給食はたまた食育の普及に貢献してくれたということで、世界最大?125㎝の巨大先割れスプーンを、調布市立小学校で学校給食を作っているリアル調理員の馬面知春さん、神山詠子さんから、ドラマを代表して市原に贈呈。出てきた巨大スプーンを前に、ビックリしつつも、キャスト、監督一同満面の笑みに。先割れスプーンの感想を聞かれ「これで給食食べたい」と茶目っ気たっぷりに答えた。


 最後に市原は、「この作品が皆様に愛されて初めて完成するんだなとヒシヒシと感じています。小さいことから始まり、コツコツ作り上げていき、皆様に予想以上の声をあげていただき、心より感謝しています。劇場版もすごい仕上がりになっていますので、是非劇場に足を運んでいただけると嬉しいです。私自身愛する、生涯残したい作品になりました」と作品に込めた思いを語り、大盛り上がりの舞台挨拶となりました。


「おいしい給食」


【あらすじ】

給食マニアの教師・甘利田幸男と、給食マニアの生徒・神野ゴウによる、どちらが給食を「おいしく食べるか」という闘いを描く学園グルメコメディ。1980年代のある中学校を舞台に、甘利田と彼を取り巻く子供たち、大人たちのさまざまな人生模様が食欲をそそる給食バトルと共に紡がれていく。劇中では鯨の竜田揚げ、ミルメーク、ソフトめんなど懐かしの給食が毎回登場し、ノスタルジックな雰囲気に心温まる。


監督:綾部真弥、田口桂 脚本:永森裕二、綾部真弥、田口桂

出演:市原隼人、武田玲奈、佐藤大志、豊嶋花、辻本達規(BOYS AND MEN)、いとうまい子、酒向芳

主題歌:「君の花」 作詞作曲:こんどうたかふみ 歌:松本大輝(AMG MUSIC)

(C)2019「おいしい給食」製作委員会


映画「劇場版 おいしい給食 Final Battle」

3月6日より全国公開


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