Perfo★ism、佐々木もか卒業ライブを開催。最後の最後までもからしさ全開で、大爆笑と圧倒的なパフォーマンスで締めくくった

更新日：2019年8月14日

　福岡を拠点に活動している7人組のアイドルグループPerfo★ism（パフォニズム）が7月6日、メンバー佐々木もかの卒業ライブを福岡天神の天神ポケットで行った。出席メンバーは、当日の主役でもある佐々木もかに加え、現時点での全メンバー、桜衣かれん、くれあ、いまり、石田りか、かすみ、そして4月の3周年ライブで加入したばかりのさあやの7人だ。

　当日の出し物（？）は、ライブは一部のみで、終了後はママーズ参加のオフ会という全二部の構成。さて、その一部となる卒業ライブは、少し遅め（早め？）の16時に開演。恒例のオーバチュアーに乗って颯爽とメンバーが登場してくるが、その盛り上がりはすでに、3ヵ月前の3周年記念ライブを超えるほど。ちっちゃくて、うるさくて、アホだけど、みんなに愛されているもかを送るために多数のファンが集まり、渾身のエールを送っている。懐かしの2013年のZeppダイバーシティを思い出すほどの熱気と言えるだろうか。

　オープニングナンバーとなった「ALIVE」から、アンコールのような盛り上がりを見せるが、このテンションを平気で2時間続けられるのが、パフォファンの躍如ともいえるだろう。歌詞にある「今日という名の記念日を」が胸に染みてくる。

　先に全体の流れ（構成）を書いてしまうと、下記のようになる。これは主役でもあるもかが考案したセットリストだそうで、「思いついた順に並べていった」という。が、かれん曰く「いつもと流れが違うから、覚えられん」とのことで、確かに4月の3周年記念ライブと比較すると、かすりもしない（笑）。

曲目

・ALIVE

・FlyHigh

・ISM

・針

・サイレントコード

・スタートライン

・むかし、むかし

・涙を流すタイミング

・empty

・アナトワナ

――卒業企画

・SUMMER TIME

アンコール

・empty

ダブルアンコール

・スタートライン

　4月にかのが卒業して、あの野太い声が聴けなくなったのは残念だが、さあやの可愛らしい声がそれを埋めている。「むかし、むかし」では、イントロ部分のセンターをもかが担当していたが、オリジナル（？）のかのに比べると、どうしても笑いが先に来てしまう（笑）。MC部分でももかは、卒業について「まったく実感がない」と、いつも通りな反応だ。

　さあやを加えた7人によるフルステージを見るのは今回が初だが、もともとリノヒラでも見事なダンスを魅せていただけに、歴戦の強者でもあるパフォに交じっても遜色のないパフォーマンスを繰り出している。もちろん、本日の主役でもあるもかも、渾身の煽りとステージングでファンを楽しませてくれている。ファンのレスポンスも「もか　もか　もか　もか」だ（たまに　かすみ　が混じる）。

　10曲め「アナトワナ」が終わると、恒例（？）の卒業セレモニー。もかの姿を収めた特別映像が上映されたのちは、卒業メンバーからのビデオメッセージ（かの、あや）、ファン代表からの記念品贈呈、あゆむとあゆむままからの記念品贈呈、そしてりな（！）からの花束贈呈（本人は来ていない）、メンバーからのプレゼントという流れで展開。お祝いのケーキ（？）も登場して、本人が蝋燭をふぅー（安全上　火は点いていない）と吹き消すと、かれんからの贈る言葉コーナーへ。「泣くじゃん」（もか）、「そろそろ泣けよ」（かれん）というお馴染みのやりとりに続いて、かれんからの手紙が朗読された。「一番メンバーのことを思ってくれて、一番助けてくれて、感謝しています。テンションとっちらかってて、何度も締め出そうかと思ったけど（笑）、今まで一緒に歩んできてくれてありがとう」と、前のグループでの活動前からの仲間へエールを贈っていた。

　ボスからの卒業証書授与（もか＆もかまま）に続いて、今度はもかからの答辞（？）。学業と活動の両立の苦労、卒業を意識し始めたころの思い、それを伝えられない葛藤、いざ伝えた時の苦しみ、しかし、3周年をメンバーとともに祝い、結成前からの目標（100人動員する）を達成したときの喜び、8年にわたるアイドル活動へ終止符を打つ心情を、自分の言葉で、自分の声で、ファンヘ、メンバーへ、そしてスタッフへと伝えていた。

　セレモニーも終わり、さあラストの曲へ……という段になって、かれんから「爆笑とれよ」と一発芸を振られ、いやいやながら、もからしさを爆発させるが、結果は見事に氷河期。それもまた、もからしいと言えるだろう。

　アンコール、そしてもかよりも笑いを取ったダブルアンコールに答え、ラストは、2周年記念ライブで初披露された「スタートライン」（セカンドCDに収録）を歌唱して終了だ。

　最後の最後には、もう一度もかの一発芸（？）が披露され（これもビミョーな……）、正真正銘の大団円。