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執筆者の写真yasu

「READY TO KISS」の「千葉咲乃」が卒業!! 満員の観客たちの熱狂の涙? 笑顔!! で贈り出したI-GET祭!!!!

 12月29日(日)に品川ザ・グランドホールを舞台に、『年末最後のI-GET祭 @品川ザ・グランドホール~千葉咲乃FINAL LIVE~』が行なわれた。出演したのは、I-GETに所属しているREADY TO KISS/SAY-LA/HOT DOG CAT/BABY TO KISSの4グループ。この日を持って、READY TO KISSの千葉咲乃がグループを卒業。I-GETの屋台骨を支え続けているREADY TO KISSの創設メンバー最後の日という理由もあり、大勢の人たちが駆けつけた。



●BABY TO KISS

 トップを飾ったのが、候補生ユニットのBABY TO KISS。彼女たちは、READY TO KISSの「トップシークレット~切ない極秘事項~」、SAY-LAの「I LOVE YOU」「BELIEVE」をカバー歌唱。まだまだ拙い歌唱力やステージングながら、何色にも染まってない無色透明だからこそ出せる新鮮さと、触れると壊れそうな繊細さを魅力に、フロアを埋め尽くした人たちの胸に想いを注入。ファンたちも馴染みの曲たちばかりように、成長過程のBABY TO KISSのメンバーたちへエールを送る形で熱い声を飛ばしていた。



●HOT DOG CAT

 二番手を担ったのが、成長著しいHOT DOG CAT。5人は輝きを降り注ぐ光源となり、はち切れんばかりの笑顔を浮かべ、胸を騒がせる楽しさを届けてきた。ライブでは、「青春18キック」「オフィーリア~君に会いたくて~」「オリンピック・ハイテンション」「曖昧me」を披露。ここへ至るまでに数多くの試練や苦悩を重ねてきたメンバーたち。それを、彼女たちは眩しい歌の輝きに変えてゆく。きらめいた笑顔の裏には、言葉では言い尽くせない苦労がある。その積み重ねを無敵な輝きに変えてゆく5人だからこそ、その光に深みを覚えずにいれなかった。会場へ訪れた人たちも、みずから輝きを放とうと全力で歌う彼女たちへ熱いエールを送り続けていた。ピッチが甘いなど多少の危ういステージングもご愛嬌。新体制になってからまだ1ヶ月半とはいえ、そんなハンデなど感じさせない、何時も通りの明るくパワフルなステージングをHOT DOG CATはノンストップで。いや、曲を重ねるほど輝きを増すように見せていった。

 HOT DOG CATは、2020年3月3日に渋谷WWWでワンマン公演が控えている。その日もぜひ、彼女たちの眩しい姿に心を焦がしてくれ。さらに、3月10日に初のCDリリースも決定。こちらも楽しみだ。



●SAY-LA

 三番手として熱狂のバトンを受け取ったのが、SAY-LA。この日は、「こじらせ片想い」「ずるいよ」「初恋カルボナーラ」「ナミダノワケ」「愛呼吸」の5曲を歌唱。SAY-LAのライブを観るたびに感じるのが、触れた人たちの心を一瞬にして眩しい青春の舞台へ連れ出してゆくこと。「こじらせ片想い」のイントロが流れた瞬間から、胸のドキドキが膨らみ続けるのを身体が伝えてきた。お馴染み「君が好きです」「俺も」「誰よりも」のやり取りを交わすたびに、バクバクとしたハートが壊れそうになる。それも、数多くのライブ経験を糧に、彼女たち自身が説得力を持ったステージパフォーマンスを見せてゆくからこそ。触れた人たちの心を現実から引き離すのは、けっして簡単なことではない。でも、今のSAY-LAはそれを示してくれる。そこには、楽曲が持つ魅力やパワーがあるのも事実。でも、曲があるべき輝きを形にしてゆくのは、演者たちの表現力があってこそ。今のSAY-LAは、一つ一つの物語をみずからがヒロインとなり伝えてゆく。だから、触れた人たちも自然と気持ちを重ね合わせ、何時しか熱い声を彼女たちへぶつけていく。この日のライブのように。でも、時々危うさを見せる未完成なところにも、彼女たちを支え、応援したくなる胸キュンなポイントもあるけとね。

 SAY-LAは、1月2日にTSUTAYA O-EASTの舞台へワンマンとして立つ。この続きの物語は、もっと長いステージを通して体感しようか。



●READY TO KISS

 トリを飾ったのはREADY TO KISS。I-GET所属グループの中では一番の古株とはいえ、つねに新陳代謝を繰り返してきたように、その時代ごとに新鮮な姿を彼女たちは示し続けてきた。その中心に何時もいたのが、千葉咲乃だった。その輝きの核が、この日の公演を持って卒業となった。



 ライブでは、「chu chu」「自由な女神」、千葉咲乃のソロナンバー「秘密のアンブレラ」を挟み、「エメラルド・クリームソーダ」「ムテキモード」「その先の未来へ」を歌唱。冒頭からライブ会場には、千葉咲乃カラーのピンク色のサイリウムの海が生まれ、大きく波打っていた。しかも1曲目を飾ったのが、READY TO KISSの始まりの歌「chu chu」。メンバーが、何より千葉咲乃自身が、これまでの歩みを懐かしみながら歌を届けてゆく。最初から少し涙声で歌う千葉咲乃。その涙を必死に隠し力強く歌い躍る姿を観て、触れた我々もいろんな複雑な想いを抱きながら、でも舞台上へ向け「chu chu好きだよ」「俺もー!!」と熱い声をぶつけていた。


 アイドルとして輝き続けた自分の姿を会場へ足を運んだ人たちの瞼に、心へ焼き付けるように歌い躍る千葉咲乃。彼女の輝きへ、温かい光を持って寄り添うメンバーたち。「たった一度の人生だ 思いきりやり尽くそう」と歌いながら、後悔のない輝きをフロア中の人たちへ降り注ぐ姿が、強烈に心の印画紙へ焼きついた。


 千葉咲乃のソロナンバー「秘密のアンブレラ」を披露したときには、ふたたびフロアがピンク色に塗り上げられた。ずっと胸に手を寄り添え、想いを伝えてゆく千葉咲乃。ちょっと声を詰まらせ歌う姿を「時を止めて」もう観れないと思うと、やはりセンチな気持ちを消せなかったのも事実。


 トークコーナーでは、メンバー一人一人が千葉咲乃へ向けての想いを語りだすのだが、メンバーはみんな涙声なのに、千葉咲乃はあえて涙を堪え、コミカルな仕種や言葉を投げかけ、別れを、涙ではなく笑顔で受け止めようとしていた。自分が崩れないよう必死に笑顔でいた千葉咲乃の姿も印象深く見えていたこと。「さきぴょんの魂はREADY TO KISSにあるので」「さきぴょんがいたからこそ、今のREADY TO KISSがあります」「アイドル千葉咲乃の存在を胸に秘めて、I-GETに残してくれたものを枯れないように、いつでも咲かせられるように頑張るから」というメンバーらの言葉も印象的だ。メンバーの涙声の想いへ笑顔で突っ込む千葉咲乃の緩さを持った姿も、見ていていじらしい。


 「この6年間、アイドルを始めて8年の間でちょっとずつ成長していけたかなと自分でも思ったし、アイドルをやってきて、自分にアイドルが一番向いているなと思ってきました。これからのわたしの人生の中からみなさんが消えることはありません。本当に優しくて思いやりがあって、愛があふれている幸せなアイドル生活でした。みんなには本当に感謝しています。みんな大好きです」


 千葉咲乃の言葉を受け始まった後半戦でも、キュンと胸をときめかす楽曲を次々に届け、READY TO KISSは悲しみを、ふたたび熱狂という笑顔に塗り替えてゆく。この日は「好き」という想いを伝える楽曲を中心に披露。「ムテキモード」ではSAY-LA、HOT DOG CAT、BABY TO KISSのメンハーたちもステージに登場。I-GETのメンバーが勢揃いで「ムテキモード」を伝えてきたところに、I-GETの姿勢や意気込みも感じさせられた。




 最後にREADY TO KISSは、千葉咲乃の、そして未来を描き続けるREADY TO KISSのその先の道標を示すように「その先の未来へ」を歌唱。それぞれに描き出す未来への道を照らすように、メンバーみんなが必死の笑顔で歌を届けていた姿がとても眩しく見えていた。その輝きを一人一人が放ち続ける限り、その先の未来の道も輝きが消えることはない。そう、最後にみんなで誓い合うように,8人は「その先の未来へ歩き始めてるんだ」と歌声を上げていた。


 「ついに来てしまった今日を乗り越えました。みなさん本当に今まで8年間ありがとうございました。これからは他のメンバーたちが引っ張ってくれるのはわかるから、みんな頼みます」と、千葉咲乃が挨拶。最後にI-GETの代表が、千葉咲乃へ卒業証書を号泣しながら授与。メンバーたちからも花束やプレゼントを手渡し、この日のI-GET祭を笑顔と、代表の大粒の涙で締めくくった。


 「これで悔いなく卒業できます。本当に幸せな光景を最期まで観れて幸せな日々でした。本当にありがとうございました」(千葉咲乃)




PHOTO: 本間裕介

TEXT:長澤智典



READY TO KISS official site http://ready-to-kiss.jp/




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