二人組のオーガニックユニット・WHY@DOLLが今年もTIF2019に出演。初日2回目のステージは、昨年に続いての薄暮を迎えたスカイステージだ。夕方と夜の境目、その一日の中で一瞬しかないまさにマジックアワーと言える瞬間に舞い降りたのが、クロノスに愛されたミューズの二人WHY@DOLLだ。わずか15分の間に、二人を包む光線は微細な変化を見せ(最後にはブルーアワーになってくれた)、二人にとって最後となるTIFを彩ってくれた。
オープニングナンバーはこの時間、この場所にぴったりの「夜を泳いで」。スローでメロウなハーモニーが天空を満たしていく。まさにミューズの面目躍如たるクォリティだ。
「スカイステージは、TIF出場6年間の中でも一番多く出演した、思い出のあるステージになります。昨年、念願の夜のステージに初めて立てて、今年、最後のTIFでもまたこうして夜のステージに立つことができてうれしいです。みなさんと最高の夏の夜の思い出を作りたいです」(浦谷)。
続いても、二人の極上の歌声が楽しめる「ラブストーリーは週末に」だ。自ら作詞した楽曲を、情感も豊かに歌い上げる。
「スカイステージに集まってくださったみなさん一人一人に届くように、気持ちを込めて歌います。盛り上がってくれると嬉しいです」という青木のコメントに続いて披露されたのは、ライブ映え楽曲の中でも最高峰に位置するであろう「菫アイオライト」だ。
これまでのスローなテンポから一転、ステージ上の二人も、会場に集まったファンも、一気にリミッターを外すがごとく、熱気にあふれたパフォーマンスを、力の限りの声援を、惜しみなく披露している。バックにはまさに菫色とも形容できるブルーアワーが広がっており、おそらく二人にとっては最後になるであろうスカイステージでのパフォーマンスを彩ってくれていた。
WHY@DOLL http://www.whydoll.jp/
青木千春 https://twitter.com/aokichiharu