浅川梨奈主演のホラー作「黒い乙女A」の公開を記念した舞台挨拶が8月17日、シネマート新宿で行われ、主演浅川に加え、共演の北香那、三津谷葉子、そして佐藤佐吉監督らが登壇した。
これは5月に公開された「黒い乙女Q」の続編であると同時に、Qで提示された謎を解き明かす回答編という内容の作品。「ようやく全貌が明らかになり、各所に張り巡らされた伏線が回収されて、“観てすっきりした”と思っていただけるんじゃないでしょうか」と浅川。「Qよりもパワーアップした恐怖感も、見どころの一つです」とコメントしていた。
また、司会より監督の世界観について質問されると「リアリティがないようで、あるところが魅力ですね。隕石とか、10億円とか、それどういうこと? ということが、違和感なく描かれているところが素晴らしい」と絶賛していた。
Q&Aの2部作として公開された「黒い乙女」だが、撮影は前回の舞台挨拶でも明らかにされたように、一緒に行われており、シーンごとに、Qの撮影→Aの撮影という順番だったそうだが、浅川のみならず、北も三津谷も「いまどっち撮ってるんだっけ?」というがしょっちゅうだったという。中でも、Qの後半から裏の顔がのぞくラナを演じた北は、「ここってにらみ効かせますか?」と自分でも、分からなくなって、監督に聞くこともあったとか。
三津谷も、「QとAがごっちゃになってしまって、Qと言いたいのにAと言ってしまったりして、現場では結構混乱していましたね」と話していたが、プロデューサーから、撮影に使った家に寝泊まりしていたことを暴露される一幕も。「帰宅しても、自宅にいられるのが数時間っていう感じだったので、泊まっちゃいました」と、開き直っていた。一方、監督からは、「よくものを無くしていた」ということが再び暴露されていたが、これでQの舞台挨拶でしていた歯ブラシを無くしたという話が、ようやく理解できた印象だ。
さて、そんな舞台挨拶では監督からも爆弾発言が! 司会より、今だから言えることはありますか? と振られ、「最後のカットなんですけど、あれ実は台本にないんです。当初は写真をクローズアップして終わろうと思っていたんですが、なぜか美術スタッフが●●を持って来て! こりゃこれを撮れってことだなと思って、それをラストに持ってきたんです」。その意味を聞かれて「意味なんかないんですよ。ホラーなんだから怖ければいいじゃないですか! それが映画のいいところでしょ」と、笑いながらコメントしていた。
ちなみに、回答編とはいえ、劇中ではいくつかの謎も残されており、さらにラストシーンについての爆弾発言をした監督は「回答編と言いつつ、回答になってなかったなって思うので(笑)、なぜこうなったのかを明らかにする、さらなる回答編を作りたいですね」と意欲も十分。「それも、この作品の人気次第です。面白いと思ったらSNSで拡散していただいて、もっと多くの人に観ていただけるように、ご協力お願いします」と、会場に集まったファン、マスコミにお願いして、舞台挨拶は終了した。
最後に、もう一つの種明かしも行われた。主題歌の「イショロガニム」とは、逆再生すると「皆殺し」になるそうだ。
映画「黒い乙女A」
シネマート新宿・心斎橋にて公開中
配給:AMGエンタテインメント
(C)2019AMGエンタテインメント
DVD「黒い乙女Q」
発売&レンタル中
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