top of page
執筆者の写真yasu

4年の活動のすべてを込めて「Perfo★ism」、圧巻のラストライブを完遂。メンバー、ファンともに完全燃焼の極上のライブ

 福岡発のガールズグループ「Perfo★ism」(ぱふぉにずむ)とRinohila(リノヒラ)のラストライブが1月26日、福岡・天神の福岡ポケットで行われた。ライブは2度のアンコールに応えて全20曲を披露。時間にして(卒業セレモニーを含み)およそ2時間20分。青の時代――それも、Zeppダイバーシティや日本青年館を彷彿とさせる、メンバーが、ファンが、それぞれが持てるすべての生命力をぶつけているかのような、熱気高ぶる極上のエネルギーが空間を満たしていた。同日をもってPerfo★ismは、約3年10カ月にわたるすべての活動を終了。以後は、それぞれが目指す道へ向かって、歩を進めることとなった。ここでは、その最後のステージの模様を紹介したい。



 会場には、二つのグループのラストを惜しむたくさんのファンが集まり、始まる前から発火寸前の熱気が空間を満たしているかのよう。照明が落ち、SEが流れ始めた瞬間、万雷の拍手が沸き起こり、幕ごしにシルエットでメンバーが登場するや、まさにクライマックスを迎えたかのような盛り上がりに! 割れんばかりの声援が発せられ、いよいよライブがスタートだ。



 オープニングナンバーは、筆者も激押しの「empty」。かれん、くれあ、いまり、りか、かすみ、そしてさあやら現メンバー6人が、青の時代を凌ぐ、圧倒的な、まさにグループ名を体現するのかのような、全力パフォーマンスでファンを射抜く。2曲目にも攻めた曲目=「針」を配し、会場に集まったファンに息つく暇を与えぬ、ノンストップのパフォーマンス。かつてのアプガを彷彿とさせるエンジン全開、トップギアのステージだ。


 MCを挟んでのセカンドゾーンは、4曲ノンストップの構成であり、曲目を記せば、「ism」「サイレントコード」「むかし、むかし」、そして最新にして最後の新曲「また明日」となる。「むかし、むかし」では、春に加入のさあやが冒頭のフロントセンターポジションに着き、ハミングしながらしゃがんでいる姿が愛らしい。「また明日」も、さあやにフィーチャーしているのか、歌い出しも彼女が担当。加入から9カ月、その歌声は見(聞き)違えるように上達し、まさに歌姫とも形容できるレベルに。中3でこの歌唱力に到達するとは、見事としか言いようがない。九州女子翼の愛理とのデュエットも見てみたい逸材だ。



 続いては、そのさあやが兼任するリノヒラゾーンだ。まずは、結成(?)当時からの映像が上映され、終了と同時に、セクシーな衣装に身を包んだ二人が登場。飛んで、跳ねて、歌って、踊って、元気いっぱいにカバー曲(2曲)を披露。思えば、青の時代のパフォメンバー(かれんを除き)は、現在のリノヒラと同年齢だったのだなと、ふと感慨にふけってしまう。最後は、パフォ&リノヒラの最後のCD「また明日」にも収録されている、グループ(リノヒラ)初のオリジナル曲「Lucky days」だ。ミドルテンポの楽曲で、歌い出しのさあやの歌声は見事であり、聞いていて元気をもらえる仕上がり。パフォーマンスも、パフォ2周年記念ライブの時よりも、2段は上がっている印象。



 さて、早くもライブは折り返し地点というか、後半戦へ突入だ。およそ5分の過去映像の上映の後は、なんと卒業メンバーのかの&もかを加えた、8人編成でのパフォーマンスへ。


 「ALIVE」「Fly high」「涙を流すタイミング」「スタートライン」「アナトワナ」、そして「SUMMER TIME」と、パフォニズム珠玉の名曲が、OGを含めたほぼフルメン(後は、あやがいれば……と誰もが思ったはず)で披露されていく。ダンスマスターもかが入ったことで、パフォーマンスのギアは一段アップし、かのが入ったことで、声は野太く、重低音ボイスが響き渡り、これぞパフォニズムというカタルシスを得られるステージが繰り広げられている。


 これが本編のラスト、ということで、大きな感動の余韻を味わいつつも、パフォヲタ総代とも言えるポコカメ氏が音頭を取って、アンコールを行なう。Zeppダイバーシティが思い起こされる場面だ(笑)。


関連記事 アンコールの写真はコチラ


 アンコールに応えては、この日二度目の「empty」が披露されるが、メンバーもファンも、その熱量はますます上がり、まるでアフターバーナーのように真っ赤に燃焼している。完全燃焼まであと一歩だ。


 と、ここでセレモニーへ。いよいよ活動もラストということで、パフォのBOSS(運営)から、ファン(代表ポコカメ氏)、ママーズ(代表 かれんママ)への感謝状を兼ねた卒業証書が手渡される。次いでメンバーへ。まずは(卒業時に)卒業証書を渡していなかったあやとかのが呼ばれるのだが、あやはなぜかパフォの衣装を着ている(爆・ネタバレ)。しかし、その状態であや、かの、あかり&さあや(リノヒラ)、そしてパフォメンへと一人ずつ証書が手渡されていく。一方、ファンからもパフォへ、メンバー一人ずつに制作した写真集が贈られる。それを受けて、メンバー(一人ずつ)から、最後のコメントが読み上げられていく。会場には、感動の波が共鳴しあっているかのような雰囲気が広がっている。


 本当に、最後の日、最後の時間、最後の曲が来たんだなという実感の味わいながらの、アンコールの締めは、最初で最後、初期メンバーあやも含めた10人編成での「ALIVE」だ。ステージ狭しと10名が乱れ咲く。


 ああ、いよいよ……という想いを押しのけ、まだまだ完全燃焼しきれていないぞとばかりに、ファンから再び熱い熱い熱いアンコールが巻き起こり、ダブルアンコールへと突入する。


関連記事 Wアンコールの写真はコチラ


 曲目は、最後の新曲「また明日」と、そして、Perfo★ism 4年弱の活動を締めくくる楽曲は、2枚目のミニアルバム「PerfoRzm2」に収録されている「スタートライン」だ。タイトルの通り、それぞれが夢に向かっていくさまを描いた、まさにいまこの瞬間のパフォを活写したかのような歌詞が、彼女たちの姿に重なる名曲。「夢に向かって走るんだ」。メンバーもファンも、その言葉を噛みしめながら、完全燃焼。見事、大団円を迎えた。


 さらば、Perfo★ism、Rinohila、4年間、ありがとう。



関連記事



閲覧数:227回0件のコメント

Comentarios


bottom of page