映画「プリズン13」の公開を記念した舞台挨拶が9月1日、シネマート新宿で行われ、主演の堀田真由、共演の板野友美、前野朋哉、中島健、岩井拳士朗、芹澤興人、伊藤麻実子、立石晴香、岡部尚、宮下かな子、岡本智礼、近野萌子、そして渡辺謙作監督らが登壇した。
これは70年代に実際に行われたという監獄実験をベースにしたスリラー作。主演の堀田は「久々の主演作でもあるし、内容はちょっと難しくて、番人受けするものではないので、観てくださる方にどう受け取ってもらえるのか、不安だった」と、素直に心情を吐露するが、舞台挨拶は満員御礼の大盛況。知り合いからも、「観たよ」っていう連絡をもらったそうで、「うれしかった」と笑顔を見せていた。
また、撮影を振り返っては「人格が崩壊していく、というのがこの映画のテーマでもありましたので、(撮影で)厳しい状況下にいるのは本当に厳しくて……。日々、役と一緒に、心や体が弱っていくところがリアルに描かれています」とコメント。監督からは何度もNGを出され、極限まで追い込まれるような指導を受けたそうで、「おかげでマックスまで感情を上げることができました」と、見事な役者魂を見せていた。
そんな堀田演じるマリの姉・ユマを演じた板野友美は「私にも妹がいるので、ユマの心情はよくわかりましたね。心配だなって思う気持ちと、でも自立させるために厳しく接しないといけないところは、共感できて演じやすかった」そう。
一方で、前野演じるコウキとの夫婦役については「格闘技のライターをしているので男っぽいし、おかげで新婚な割にはラブラブしていなくて……」と語ると、前野より「ラブラブだったじゃん」と突っ込みが入り、さらに監督も悪乗りし「(二人のシーンは)基本、全部ラブシーンですから!」と、作品未見の来場者を惑わす発言が続いていた。板野もすかさず、「禁断のシーンがありますから(笑)」。
ちなみに、本作での苦労を聞かれた監督は「時代性」を挙げ、「なせ70年代に行われた実験を今、再び行うのか? そのきっかけを考え付くのが一番難しかった」と、創作の苦労を口にしていた。それを打ち破ったのが、Vチューバーという存在だったとか。その展開は、ぜひ劇場で確認してほしい。
そのほか、映画の内容に絡めて「一番、裏があると思う人は?」という問いには、多くが堀田を指し、中でも監督は「堀田は一人焼肉に行くんです。女子が一人で行くのは、悪です(笑)。僕が記者なら(現場を)張ってます」と、一人悪乗りコメントをしていた。
なお、立石晴香は月曜役を演じており、後半にかけてとある事件の発端となる存在となる。
近野萌子は、これが映画初出演作となったそうで、「すごく緊張して不安もありましたけど、こうして舞台挨拶に登壇できて、ようやくみなさんに観ていただけるんだって実感できて、すごくうれしいです」と笑顔を見せていた。彼女が演じたメソは、ラストまで覚えておくと、物語を理解するのに役立つだろう。
映画「プリズン13」
8月30日(金)より、シネマート新宿・心斎橋にて公開中
<キャスト>
堀田真由
中島建 岩井拳士朗 矢野優花 芹澤興人 宇野祥平 / 前野朋哉 板野友美
<スタッフ>
監督・脚本:渡辺謙作
企画・配給:AMGエンタテインメント
(C)2019「プリズン13」製作委員会
関連記事
Comments