日本映画界が誇る中井貴一と佐々木蔵之介の黄金コンビが、日本中のお宝ファン、コメディファンを笑いと感動の渦に巻き込み大ヒットを記録した『嘘八百』が全方位にパワーアップ! 先週末に『嘘八百 京町ロワイヤル』が遂に公開し、前作を凌ぐ勢いで、またもや大ヒットを記録。その大ヒット御礼として、主演の中井貴一と佐々木蔵之介、マドンナの広末涼子が揃って登壇し、公開記念舞台挨拶を2月12日(水)に実施した。
満員の会場に登場した中井貴一さん、佐々木蔵之介さん、広末涼子さん。「あまり人の集まるところに行ってはいけないという雰囲気がある中、こんなにお集まりいただき感謝申し上げます。何を話したらいいか、と3人で考えていたのですが、思い浮かびません。威張ることではないのですが、やっと、私も映画を観て、舞台挨拶の場に経ちました。ひじょうに面白くできていますので、楽しんでいただけると思います。」と中井さんが、「貴一さんはこれまで舞台挨拶をやってきて、映画を一度も見ずに宣伝されていました。それには訳があって、見てしまうと気持ちがあれかもしれないと(笑)。見た上で、面白いと仰っていたので、この映画は本当に面白いんです! 安心ししてください(笑)! 今回まさかの続編だったので、今日大ヒット御礼の舞台挨拶をさせていただくというのは本当に、本当に嬉しいです。ありがとうございます」と佐々木さんが、「本当にこの平日の夜に、しかも公開から2週間経って、明るいニュースのないここ数日に、お客さんが本当にいらっしゃるのか、不安でした。ガラガラだったらどうしましょう、と3人で話していたくらい不安だったので、こんなにたくさんの方に来ていただき、ありがとうございます。うちの姪っ子は『パラサイト』を観た後にこれを観たら、“すごく救われた”って言っていました。(笑)そんな気分で見ていただけると嬉しいです。」と広末さんが挨拶をした。
前回までのイベントで映画本編を観ていないと話していた中井さんに、面白かった部分を尋ねると「前作と比べると、やっぱり広末さんが出られて、色々と豪華になっていますよね。『パラサイト』、『嘘八百』、『パラサイト』、『嘘八百』、という興行にすると、薄まって面白いと思います(笑)。いろいろなことがわかっていても、坂田師匠にはドキドキしました。セリフも言えてる、と分かっていても、言えるかどうかドキドキしますね」と社会現象を起こしている『パラサイト』に乗っかりつつ、話した。
周囲の反響を尋ねられた佐々木さんが「お客さん入っていたよ。と言ってくれたんですよね。(その方は)入っていないと思ってたんでしょうね(笑)」と話すと、「俺も観に行ったけど、入ってたよ」と、劇場で観たばかりの中井さんも実感を話した。広末さんは「みんな、面白かったー!って言ってくれて。かと言って、長い感想はないんです(笑)。そういう作品なんです。深く掘り下げるほどでも…あ、違う違う違う! でも、それって大切じゃないですか?」と、大慌てながら、本作ならではの魅力を話し、会場の笑いを誘った。
2度目、3度目の本作の楽しみ方を尋ねられると、「先ほど打ち合わせがあって、公開大ヒット、スマッシュヒットの舞台挨拶なので、明るく、良いことを言ってくださいって言われたんですよ。考えたんですけど、ないんですよね。広末さんも“語るほどでもないと”仰るように…」と中井さんが先ほどの広末さんの発言にかぶせると、「違うんです! 単純に楽しめるんです!」とここでも大慌ての広末さん。
「僕は自分の役のことを考えると、今回、端欠け(はしかけ)の茶器作りに挑戦しているんですが、役柄的にも、自分の息子と息子の仕事への橋架け、陶芸王子という同じ仕事をしている人への橋架け、友近さん演じる夫婦の康子への橋架け、色々な人に橋架けしていて、深く繋がってるな、深いな、と僕なりに思いました。ね、涼子ちゃん?」とここでも広末さんの発言に被せた発言をし、会場を沸かせた。
広末さんが、「問題提起することでも、社会派なわけでもないけど、それなのに面白いってすごく難しいところだと私は思っていて。それがこの映画のいいところなんですよ!蹴ろくろや、茶道だって、結構頑張ったんですけど、使われているのは少しですよね。みなさんそういう見えない努力があってこそなんです。そういう役者さんの集結は作品の魅力なんじゃないかな」と、本作の良いところを広末さんが改めて話すが、「これだけ努力しているのに、語るほどでもない映画を作るのが難しいんだよね」とさらにかぶせる中井さんに会場からは笑いが起こりつつ、「でも良さが伝わりますよね」というMCの呼びかけに会場からは拍手が起きた。
14日がバレンタインデーということで広末さんから、中井さん、佐々木さんにメッセージ入りのチョコレートがプレゼントされた。「あ~りがとさ~ん」と、チョコレートに直筆で入れたメッセージを“坂田師匠風”に広末さんが読み上げると、「この大きな箱に、坂田師匠が入っているんじゃないかと思いましたが(笑)、坂田師匠よりも嬉しい!」と中井さんが、嬉しそうに反応した。
ここで坂田師匠の話になると、「この映画は坂田師匠なんですよ。坂田さんがセリフを話した時は奇跡なんです! 中心は坂田さんなんだよ!」と、本作の魅力を力説する中井さん。「みなさんのワンチームを目撃しました。体感させていただきました」と、広末さんも坂田師匠との撮影を振り返った。
チョコレートを食べ、「美味しい」と、満足気な様子の中井さんと佐々木さんに「でしょ?頑張って作りました」と冗談で返す広末さん。「本当に、プロの人が作ったみたい。美味しいです」とさらに冗談を重ねる中井さんとの抜群の相性で会場を盛り上げた。
最後に広末さんが「本当に楽しんでいただけたら嬉しいです。笑顔は人を強くしてくれるし、明るくしてくれるし、元気にしてくれるものだと思います。エンターテイメントってそういうものだと思います。みなさんありがとうございました」と、佐々木さんが「喜劇はすごく好きで、やりがいがあって、皆さんに笑ってもらえると嬉しい気持ちになります。この映画は地道に続いてくると思いますので、次は皆様の郷里で、街で、『嘘八百』ができるかもしれない。そこに橋架けしたいと思っています。ありがとうございました」と、中井さんが「おそらく、今日は我々が宣伝活動させていただくのが最後になると思います。語るほどの映画ではありませんが(笑)、本当に蔵之介くんが言ったように、2、3回見ていくうちに語るものが浮き出てくる映画になっています。笑うと、免疫力が上がります。免疫力を上げるために、この映画を見ようではありませんか! 長く続けるのが大事な映画です。次はパリでしたいと思っています。2、3回ではパリには行けません。皆さんが10回見て、何とか形になると思います。よろしくお願いいたします!」と話し、イベントは大盛況のまま幕を閉じた。
映画『嘘八百 京町ロワイヤル』
TOHOシネマズ日比谷 ほか大ヒット上映中!
今度の舞台はお宝眠る都、京都―――
謎の美しき依頼人の登場で、あの「骨董コンビ」に恋の火花?
贋物仕事から足を洗った古美術商・小池則夫(中井貴一)と陶芸家・野田佐輔(佐々木蔵之介)。京都と堺でそれぞれ再出発したのも束の間、あるTV番組に過去をスッパ抜かれて開運人生に暗雲が。そんな則夫の前に現れたのは謎の京美人・橘志野(広末涼子)。千利休の弟子にして「天下一」と称された古田織部の幻の茶器を騙し取られたと聞くと、堺から佐輔を呼び寄せ、愛と正義の贋物作戦。ところが、その茶器の背後にはとてつもない陰謀がうずまいていた…。
出演:中井貴一 佐々木蔵之介 広末涼子
友近 森川葵 山田裕貴 坂田利夫 前野朋哉 木下ほうか 塚地武雅
/竜雷太/加藤雅也
監督:武正晴 脚本:今井雅子 足立紳 音楽:富貴晴美
配給:ギャガ
(C)2020「嘘八百 京町ロワイヤル」製作委員会
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