yasu
- 2020年1月18日
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ダンスバトル2020年バージョン開幕。アリスインプロジェクト最新作は「Dance Dance Dance」の第3弾。新たにSF設定も追加し、劇団東京都鈴木区の鈴木智晴演出で1月30日より上演

更新日：2020年1月30日

　演劇カンパニーアリスインプロジェクトの最新舞台「Dance Dance Dance Dark Dungeon Ver.」（1月30日～上演）の製作発表会見が都内で行われ、総勢37名のキャストの中から33名が出席して、作品の見どころを語った。

　本作は、すべてのことをダンスバトルで決定するというルールのもと運営されている踊が丘学園を舞台にした青春学園コメディ。3度目の上演となる人気作でもあり（初演2017年　再演2019年）、今回はオリジナル脚本を担当したお馴染みの麻草氏の手（筆）によって、新たにSF要素（異世界）が追加されており、まさに麻草節も全開な内容になっているという。

　演出を担当するのは、アリスイン初登板となる、劇団東京都鈴木区を主宰する鈴木智晴氏であり、「青春部活もので、コメディ色も強い物語なので、自分のスタイル(演出)に向いている」ということで、担当を決めたという。そして、アリスイン初登場ということで、「劇空間をどれだけ盛り上げられるかを意識しながら、インパクトと新鮮味のある作品に仕上げたい」と意欲を語った。

　今回主役の三千院千価を演じるのは、アリスイン初登場の聞間彩。「役もキャストも個性が強すぎて混乱していますけど(笑)、稽古は楽しみながらやっています。千価は常にアタフタしていて、突っ込みが困ることしかしていないので、（周囲のキャラが）困ってるなと思いながら見てほしい」とコメント。

　本作のヒロインでもあり、生徒会長大覚寺冴子を演じる鈴木楓恋は、「夢月さんのアドリブに困っていますけど（笑）、生徒の中で一番偉い役なので、テンション上げて、エンジンをフル回転して、みんなを困らせられるように全力で頑張ります」と意気込んだ。

　本作がアリスイン出演10作めとなる、ベテランの域に達してきた永瀬がーなが演じるのは、生徒会の副会長向源守里。「これまでは暗めの役が多かったので、こんなに明るい役は久しぶりで、少し戸惑っています。また、最近はアリスイン初めて、舞台初めてというフレッシュな子も増えてきているので、新しい雰囲気を出せたらいいなと思います。そうそう、タイトルにダンスとありますが、私は踊りません（笑）。めちゃくちゃセリフ（実況）が多い役なので、そこにも注目してほしいです」と、笑顔を見せていた。

　今回、振り付けも担当する新木美優は、アリスインには実に1年半ぶりの出演。演じるのは悪（？）の校長須磨勝子だ。「最近は、振付けのみの担当だったので、今回自分のスペース（出演）を作るのを忘れていて（笑）。シアターKASSAIの舞台に、一度に27名のものキャストをどう出そうか、自分のことも含めて試行錯誤しています。また、部活動は7団体が出てきますので、当然、曲・ダンスは7曲以上になるので、部活ごとに動き、違いをどう見せるかについても、いま一所懸命考えています。今回は全部新曲になるので、新しいダンスを楽しんでもらいたいです。私の演じる須磨には校長のテーマがあるので、がっちりと踊って歌いたいです」と、自身の見どころを語った。

　ちなみに、初演で民本しょうこが怪演した斑鳩命（秘称　ラフレシア）は、日替わりゲストの3人――渡邉ひかる、熊谷知花、田中はなが演じるが、「性格も、それぞれがやってきたダンスの種類も違うので、自然と（3人の）違いが出るのかなと思っています」とは、熊谷のコメント。渡邉は「スッと出てきて空気を変えられるような存在感を出したい」、田中は「セリフよりもジェスチャーが多い役なので難しいなって感じていますが、自分の殻を破って表現したい」とそれぞれ意欲を口にしていた。