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執筆者の写真yasu

アリスインプロジェクト最新作「アリスインデッドリースクール永遠」、4月1日より新宿・シアターブラッツで上演。総勢19名のキャストが新たなデッドリーに挑む

 演劇カンパニー・アリスインプロジェクトの最新舞台「アリスインデッドリースクール永遠」の製作発表会見が都内で行われ、出演キャスト19名が出席、本番への意気込みを語った。



 平穏な日常を過ごす女学生たちに迫る、突然、歩き出した死体。戦うもの、逃げ出すもの、抗うもの、さまざまな心理を抱えた彼女たちは、果たして生き残れるのか? 今回、演出を担当するのは、脚本家、作詞家としてこの10年、同カンパニーとともに活動してきた麻草郁だ。今回の演出については「これまでさまざまな演出家が行ってきた、演者の魅力――本人も気づいていない秘められたものも含め――を最大限お客に伝えることについて、新たに今回、僕が挑戦したい」と、本作への意欲を口にしていた。


 具体的には「19名のキャストが、屋上に同時に存在するさまをリアルに見せるためのミザンス(全体の配置、キャストの立ち位置という意)をかっちりとつけながら、それぞれの動きについても、なぜ(立ち位置を)動く必要があるのか、ということを表現するような演出を心掛けている」と言い、「今までで一番スタンダードなデッドリーになると思う」と語っていた。ちなみに、上演する劇場=シアターブラッツのステージの形状(通常のものに比べて、奥行が深いそう)も、それに大きく影響しているそうだ。


 稽古もある程度は順調に進んでいるそうで、「僕が脚本を書いていることもあって、キャストに必要以上に細かい演技指導をしてしまうかも」と、当初は思っていたそうだが、「各キャストが行ってきた役づくりをベースにして、そこから導き出せるものがある、と実感した」と、当初の心配は杞憂であったことを吐露していた。その上で、「(作品の生みの親として)結構ウルウルしていて……。どのキャストも、内から溢れ出る熱(思い)を感じさせてくれる、いい芝居をすると思う」と、早くも太鼓判を押していた。


 以下、キャストのコメントを抄録します。


平瀬美里(墨尾優 役)

アリスインプロジェクトは、今回初めてですけど、皆さん優しくて、いろいろ教えてくれて、いい雰囲気の中で稽古は進んでいます。私の演じる優は、最後に大きな成長を遂げるんです。“そこ”が見どころです。



石川凜果(百村信子 役)

座組の雰囲気はすごくいいですね。昨日初めて粗通しを行いましたが、本番さながらの熱量が感じられて、本番まであと10日、どれだけ上げていけるのかが楽しみです。(相方の)平瀬さんは今回が2度目の舞台なのに、優の雰囲気がほぼ完成していて、いいコンビになるように頑張ります。優のボケをうまく回収していきたいです。



大滝紗緒里(青池和麿 役)

今回は史実ではないので、事前予習は不要ですが、劇場がいつもとは違うので、そこは調べてください。チケットを買って、劇場に開演時間までに来てくれれば、素晴らしい劇が楽しめます。デッドリーシリーズには初出演なので、皆さんについていきます!



鈴木楓恋(辻井水貴 役)

水貴は意外と目立ちたがり屋なので、そこを楽しみながら演じたいです。今は、「ばっかじゃないの」って言う時の仕草(髪をかき上げる)に苦戦しています。



天音(橙沼霧子 役)

デッドリーシリーズへの出演は、映画版から始まって本作で7本目になります。昨年末の「アリアリ」から引き続いて霧子を演じさせていただきますが、さきほどからお話にも出ているように、この座組のお芝居に対する熱はものすごく高くて! 私も自然と霧子になれている印象です。霧子は、劇場の奥行を最大限生かすような動きをするので、いろんな角度からみんなのことを映像に収めていきたいです。



羽柴なつみ(紅島弓矢 役)

私も「アリアリ」に引き続いて紅島を演じさせていただきます。前回よりも何倍も努力して、もっといいものができたらな、と今、稽古を頑張っています。



夢月(氷鏡庵 役)

素敵な役者さんたちに囲まれて、すごく楽しく稽古をできています。私の個性に合わせた演出もつけていただいているので、私なりの堂々とした氷鏡をお見せしたいです。いろんな引き出しを使って、(氷鏡像の)新たな可能性を試していきたいです。



舞台「アリスインデッドリースクール永遠」

4月1日~6日まで、新宿・シアターブラッツにて上演


<キャスト>

平瀬美里、石川凜果、大滝紗緒里、鈴木楓恋、天音、羽柴なつみ、夢月、結城美優、ソラ豆琴美、池澤汐音、音羽奈々、渡辺菜友、豊川久仁、渡邉結衣、須田理夏子、大澤実環、堤萌、喜屋武蓮


<ゲスト>(と、言っても毎日出演する)

白石まゆみ





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