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執筆者の写真yasu

女優として目覚ましい進化を遂げている「天音」が、アリスインプロジェクトの最新作「アリスインデッドリースクール永遠」に出演。「橙沼霧子の健気で素直なところを表現したい」

 演劇カンパニーアリスインプロジェクトの最新舞台「アリスインデッドリースクール永遠」が、4月1日より、新宿のシアターブラッツで上演される。



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 ここでは、近年の同カンパニーの作品で、主演に匹敵する活躍を魅せている天音にインタビューした。


――出演おめでとうございます。役どころを教えてください。

 ありがとうございます。昨年末上演の「アリスインアリスinデッドリースクール(アリアリ)」に引き続いて橙沼霧子を演じさせていただきます。デッドリー関連作では、2017年の映画版(アジタート)、アニメ版、舞台版(ノクターン)、2018年の「最果ての星」、2019年の「コネクト」「アリアリ」ときて、本作で7本目になります。


――霧子の役づくりは?

 「アリアリ」では、多次元構造となっていて、時間軸も「最果て~」よりも未来の霧子が描かれていたりして、ファンの方には「(霧子は)大人だね」って言われましたけど、本作では、時間軸があの事件が起きたところになるので、成長する前の、未熟な部分もある霧子を表現しようと思っています。ビデオカメラを始めて、まだそれほど時間も経ってないだろうし、無邪気なところやピュアな雰囲気を出せたらいいなって思います。


――「アリアリ」では、紅島(当時も今回も、羽柴なつみが演じる)といいコンビでした。

 紅島が少しボケで、霧子が突っ込みっていう感じが強かったですね。ただ、本作ではそうなる前の二人の関係性になります。


――「~っすよ」っていう口癖はそのまま?

 そうですね、みんなを楽しませたい、幸せにしたい、笑顔にしたいっていう、健気というか素直なところを表現したいです。加えて、本作では結構、界原依鳴(渡辺菜友)とのコンビ感(?)に留意した演出がされているんです。過去にいろいろあって達観している風に見える依鳴ですけど、深い闇を抱えている彼女を、(霧子が)どんな風に元気づけてあげるのか、そこに注目してほしいです。パッと見では、霧子を支えているしっかり者のお姉さん(依鳴)に感じますけど、依鳴の弱い部分を支えているのは、実は霧子の元気さや明るさなんだっていうのを、お見せできたらいいなって思います。


――ちなみに、霧子と天音さんは近い?

 結構、正反対ですね。私はそんなにテンション高くないし(笑)、元気じゃないし、普段は静かですもん。


――ところで、今回は演出が麻草さんですが、くどくなりませんか?

 もしかしたらっていう思いもありましたけど(笑)、すっごく分かりやすく演出をつけてくださっています。


――会見では、演出の麻草氏から、ミザンス(キャストの立ち位置)に留意した演出をしているというコメントがあり、中でも霧子を(様子を見るために)めちゃくちゃ動かしているということでした。

 とはいえ、結構自由にやらせてもらっているので、だからこそ責任も強くなるのかなって感じています。霧子がどう動いて、どういう映像を撮れば、みんなが映えるカットになるのかなって考えながら、動いているんです。


 そういえば、「アリアリ」とつながっているシーンも追加されているので、あれっ、このシーン観たことあるなって思ってもらえるところもありますし、シーンによっては、新しい人に焦点が当たっているところもあるので、また新しい作品として楽しんでいただけると思います。



――天音さんと言えば、アリスインプロジェクトの近作では「真約 魔銃ドナー」や「ダダダダダ」で、見事な演技を見せてくれました。ご自身で、演技力が上がっているという実感はありますか?

 ありがとうございます。「ダダダダダ」の本能寺は、新しい挑戦でもあった役なので、そう言ってもらえてうれしいです。けど、自分では、まだまだだなっていう感じですよ。あと、本能寺で私のことを知ってくださった方も多かったので、今回の霧子を観たら、大きなギャップを感じるかもしれませんね(笑)。


――「ダダダダダ」では、セクシー担当でした。本作では?

 マスコット担当です(笑)。


――今後の予定があれば教えてください。

 「永遠」の次は、少し先になりますが、フリスティエンターテインメント公演「招き猫のバンケット~栄正夢幻目録~」(5/13~17 @サンモールスタジオ)に出演させていただきます。よろしくお願いします。


舞台「アリスインデッドリースクール永遠」

4月1日~6日まで、新宿・シアターブラッツにて上演


<キャスト>

平瀬美里、石川凜果、大滝紗緒里、鈴木楓恋、天音、羽柴なつみ、夢月、結城美優、ソラ豆琴美、池澤汐音、音羽奈々、渡辺菜友、豊川久仁、渡邉結衣、須田理夏子、大澤実環、堤萌、喜屋武蓮


<ゲスト>

白石まゆみ



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