演劇カンパニー、アリスインプロジェクトの舞台「真約 魔銃ドナー」(脚本・演出:細川博司<バンタムクラスステージ>)が8月7日から18日にかけて池袋・シアターKASSAIで上演される(計18公演)。
これは、制服少女と吸血一族の壮絶な戦いを描き、ガン&ソードの迫力あるアクション、制服×ゴシックの世界観などが話題を呼んだ人気作「魔銃ドナー」の待望の再登場ヴァージョン。とはいっても単なるリメイクではなく、大阪で上演された細川博司演出版を、新たなエピソードも加えリブート上演するというもの。「どこがどう新しくなったのか」に関する細川氏のコメントなど詳細は、別途会見レポートをご覧いただきたい。
https://idolslove.wixsite.com/idollove/post/sinyakumajyuudona-190728
主役の御船彼岸子に扮する白石まゆみ本人が“可愛い子と美人しかいないから舞台来ないと絶対損だよ”というだけあって、選りすぐりの女性キャスト計31人が舞台を飾る。
未来を見据えるかのようなアリスインプロジェクトの人選にはいつも感性を刺激されているけれど、今回、個人的に最も唸らされたのが羽柴なつみの起用だ。2018年4月に北海道から上京し、被写体/サロンモデル/広告モデルとして活動。19万人のフォロワーを集めるTikTokerとしても人気を集めているが、いわゆる演技の経験はこれが初めてだという。しかしこの手足の長さ、姿勢の良さ、キリッとした表情と笑顔のコントラスト、明るい声が舞台映えしないわけがない。明眸皓歯という言葉を思い出した。
――女優デビュー、おめでとうございます。“シスター・ベルデナッド”という修道女の役に、大抜擢です。
羽柴なつみ なぜ選ばれたのか(脚本・演出の)細川さんにきいたら「顔で選んだ」と言われました。シスターの衣装は髪の毛もおでこも全部見えて、顔がけっこうメインなので。それで選ばれたんだと思います。もともと女優志望ではあったんですが、演技経験自体は今回が初めてです。これを機に女優としても活動していけたら嬉しいですね。
――実際に演技を始めて、ご感想は?
羽柴 めちゃくちゃ難しいです。今回の役は本当に自分と違う性格なので、それが新鮮ではありますね。シスター・ベルデナッドは物静かで、わりと感情を表に出さないんです。でも私はよく笑うタイプなので、そこを抑えて、どれだけ物静かに演じられるかを課題にしていますね。物静かな役なんですが……でも稽古中はみんな賑やかで、一緒にいて楽しくって仕方がないです。
――TikTokで羽柴さんを知ったファンもたくさん見に来るんじゃないかと思います。SNS内の人物が、現実に飛び出してきたような感じを受けるかもしれません。
羽柴 19万人のフォロワーの皆さま、私はリアルで生きています! TikTokの動画はひとつ15秒で終わってしまいますが、今度の舞台では長い間、実物の私を見ることができます。生で見られて、しかも声も聞けます。私のリアルの声が聞けるんですよ。
――TikTokは声なしですものね。ぼくも今日、初めて「羽柴さんってこういう声なんだ」と知りました。しかも記者会見ではよくしゃべって、笑いもとって。
羽柴 SNSだと、私って清楚な感じに捉えられていると思うんですよ。
――自分でおっしゃいますか(笑)。
羽柴 でも実物を見ると、いい意味で裏切られると思います。
――TikTokでの経験は、演技に生かされていますか?
羽柴 TikTokを始めてから、音楽が流れたら踊るとか、すぐスイッチが入るようになりましたし、今回も短い時間で表情の切り替えをするときとかに(TikTokでの経験が)生かされていると思います。
――今後取り組んでみたい役は?
羽柴 「魔銃ドナー」だと秋津ゆららみたいな役ですね。自由で、おどけてて、ちょっとヤンキーちっくで、元気で、ちょっとやる気ない感じの。そういうおバカな役もやってみたいです。
――では最後に「真約 魔銃ドナー」を楽しみにしているファンの方にメッセージをお願いします。
羽柴 今回、初舞台で素敵な役をいただきました。皆さんにぜひ舞台に来ていただけたらすごくうれしいです。お待ちしています!
舞台「真約 魔銃ドナー」
8月7日より8月18日まで、池袋シアターKASSAIにて上演
<キャスト・シングル>
白石まゆみ 里於奈 神村風子 こみつじょう 羽柴なつみ 草場愛 河地柚奈 國井紫苑 鈴木千菜実 沖田桃果 天音 長谷川麻由 夢月 梅原サエリ 着崎花梨 東城希亜 泉谷裕美
http://aliceinproject.com/
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