田中食品「ふりかけ大使」、“パイセンプロデュース劇団PUNK”団員など幅広い活躍を続ける児島真理奈。いうまでもなく彼女はアイドルとしても進化発展を続けている。そのソロユニット、ミライスカートが8月18日、東京・品川「東京アイドル劇場」で定期公演を開催した。
オープニングは永遠の定番「ナモナイオト」。外は相変わらずの酷暑だが、シンセサイザーの涼し気な響き、タテノリ4つ打ちのビートが室内の温度を快適に下げていく。“定期公演、楽しんでいきましょう!”と呼びかけて、ソロユニットになった後に発表された楽曲「ハナビ」につなぐ。打ち上げ花火の派手さ、華やかさというよりも、線香花火の静けさ、やさしさが漂ってくるような曲調。歌声、振り付け、笑顔が一体となって気持ち良い和みを与えてくれた。
最初のMCパートでは、“スマートフォンにミラスカの楽曲「ナモナイオト」を取り込んだ”と報告。約2年のあいだ4人時代のテイクを聞く気にはなれなかったそうだが(“余計なことまで思い出してセンチメンタルになるから”とのこと)、今回、Apple Musicの配信で入手し、改めて“いい歌やな、ミライスカート大好き”と心を新たにしたという。続く「Rocket Love」も、今回スマホに入れて良さを再認識した楽曲らしい。児島の敬愛するスティーヴィー・ワンダーにも同名異曲があるけれど(アルバム『ホッター・ザン・ジュライ』に収録)、エモーションの深さ、メロディ・ラインの美しさは凌駕しているのではないか(作詞・作曲はTomato 'n Pine「雪がふるから...」や「10月のインディアン」の楠野功太郎)。9月に大手術を控えるスティーヴィーだが、ぜひ第一線に復帰してもらい、児島真理奈とコラボレーションしてほしいと心から思う。
間奏部分の激しくブチきれるようなダンスが見ものの「Beautiful Days」を演じた後、さらにうれしい報告が。南海電鉄とのコラボレ―ションによる新曲が、9月7日に大阪・なんばエリアで行われるイベント『募集型企画旅行「ラピート・スーパーシートで行く!関西空港機内食工場見学ツアー』で初披露されるとのこと(“すごくキラキラかわいい曲”らしい)。ミラスカの曲には外れがないので、思いっきり期待してよさそうだ。そして終盤は、田中食品のロングセラー商品にちなむ「旅行の友」(途中に出てくるパラパラ風振り付けも見どころ)、さらに「逆境ガール」を連続で。
定期公演が始まってちょうど1年、“東京のホームグラウンド”で行われるミライスカートのライヴは輝きを増すいっぽうだ。次回の「東京アイドル劇場」出演は、9月29日。
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