ヴァンパイアとハンターの死闘をアクションたっぷりに描いた、魔銃ドナーシリーズの最新作「真約魔銃ドナー」、8月7日より上演へ

　演劇カンパニーアリスインプロジェクトの最新舞台「真約魔銃ドナー」の製作発表会見が7月28日都内で行われ、出席した各キャストらが意気込みを語った。

　本作は、2015年初演の「魔銃ドナー」シリーズの最新作。これまで「魔獣ドナーKIX」「魔銃ドナー　クロニクル」「続・魔銃ドナー～アーティフィシャルダイアリシス～」など、多数の派生作（？）を上演してきたが、「真約魔銃ドナー」は、今回も演出を担当する細川博司の大阪バージョンをベース（おそらくKIX）に、新キャラ・新エピソードを加えたリブート作となるもの。

　不死身の吸血鬼を倒すため、己の血液を銃に込めて撃つ厚生省異端審問官「神酒（みき・里於奈）」と、優秀な人類を同族化し千年王国設立の理想を掲げる吸血鬼「彼岸子（かのこ・白石まゆみ）」。吸血鬼とヴァンパイア・ハンターのハイスピードガンバトルはそのままに、演出の細川によれば「今までのものがテレビ版だとすれば、今回は劇場版という仕上がりになっている」そうで、具体的には「細部の描写にこだわっている」のだとか。

　今回新キャラとして登場するのは、草場愛演じる「ニュークス」だ。彼岸子の従者という立場ながら、彼岸子にバイツの能力の使い方を教える、ある意味師匠的な存在になるという。「アリスインさんの出演は３度目で、初出演作が「ドナーイレブン」でしたから、ドナーシリーズには強い思い入れがあったこともあり、今回出演することができてうれしいです。役つくりについてはまだまだ悩んでいて、上演までにもっとできることがあるだろうって、日々稽古に打ちこんでいます。細川さんについて行って、いい作品にできるように頑張ります」と意気込みを披露していた。

　今回、主役彼岸子を演じるのは白石まゆみだ。「初めての演技に加えて、アクションも初めてなんですが、アクションの激しさにびっくりしています。けど、リアルに見せられるように頑張ります」とコメントしていた。

　また、その宿敵となる神酒には里於奈があたる。「さまざまな登場人物との関係性が複雑なので、その面ではまだまだ悩みも深いのですが、その掛け合いこそが見どころになると思うので、チェックしてほしいです。神酒については、おちゃらけている部分と、真剣な表情の部分とがあるので、そのギャップを楽しんでほしい」。

　ドナーでもある吾妻レイカは変則Wキャストであり、演じるのは、錦織めぐみと結城美優の二人。錦織は昨年上演の続編でもある「続・魔銃ドナー～アーティフィシャルダイアリシス～」にて、4代目の吾妻を演じており、その時の役つくりを振り返りながら「いたずらっぽく、生意気な感じ」に演じる予定だという。結城との演じ分けについては、「意識しないようにして、私なりの吾妻を演じたい」ということだった。