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  • 執筆者の写真yasu

「九州女子翼」、アキカルでの初の昼公演(定期)を万感の思いを込めて完遂。イラストコーナーで新たな一面を見せ、ライブパートではより一層のパフォーマンスアップを達成。そして、東京定期は12月まで再延長決定

 九州発の5人組のガールズグループ・九州女子翼が9月15日、東京での月一恒例の定期ライブ「定期公演第二十一片 in TOKYO」をAKIBAカルチャーズ劇場で行った。


 昨年の7月に始まった東京定期も、今回で15回目。その間、地元福岡と東京で月一回ずつ開催しているので、延べ公演は36回となるだろうか。特に今年に入ってからは2幕目のソロカバーコーナーの成果がグループのライブに活きてきているようで、「空への咆哮」では歌唱に感情がほとばしり、最新曲「Merry Go Round」のような難曲(早口で拍子が取りにくい)もこなせるようになったほか、これまでの曲も、聞くたびに新たな発見ができるなど、日々成長を、進化を、遂げているのが実感できるステージとなっていた。


 さて、今回の1幕目は、地元開催ではその出来栄えが、天の声に驚愕を与えたというイラストコーナー(お絵描き)だ。まずは筆慣らしということで、ITR社長の似顔絵がお題として出されるが、衝撃の絵に、実玖は早くも-1点。詩絵里は+1点からのスタートだ。以後、会場でもあるアキカルの新ロゴ提案、自身のアイコン化などのお題が出され、終始詩絵里がリードするも、得点5倍の最終問題で、実玖と天才・愛理が逆転勝利。最終的に(一瞬詩絵里はふてくされるが)、1位愛理、2位は実玖と詩絵里が同率で並ぶという結果に。景品(?)の焼肉に対する思い入れが強すぎる香苗と瑠菜は、敗者復活“萌えセリフ”で見事挽回し(照れまくる瑠菜がかわいい)、遠征最終日(9/16)の晩御飯に、焼肉をゲットしていた。




自分自身をロゴにして、というお題の実玖の答えがコレ。メンバーからはお盆に飾るアレでしょという突っ込みも入ったが、大好きなトマトをモチーフにしたらしい

敗者復活の萌えセリフに挑む瑠菜

 2幕目はソロカバーコーナーだ。トップバッターの愛理は演劇的要素も加味した面白い展開。2015年の(IS’9の)劇場ツアーを思い出させる構成(もしくは、2016年上演の『私がアイドルになった日』か)。口上を述べる(?)瑠菜の姿も凛々しいもの。一方、愛理が片想いするメガネの君は、男装の実玖が担当するが、川口春奈っぽい美貌。コミカルな愛理の歌声も素晴らしい。




 続くは香苗のソロコーナーであり、声質と曲のマッチングも上々でmajiでkoiしそう(笑)。途中にはファンへの感謝を手紙の形で口上していた。バックダンサーを務めた瑠菜の背中に生えている羽はどこかで見た気が(笑)。詩絵里はバラードを熱唱。少し緊張も感じたが、低域方向へより声が伸びやかになっているようで、結果高域もきれいな歌声となっていた。瑠菜は、いつもは愛理が着ているようなザ・アイドル衣装で、歌って踊って飛び跳ねてと、新たな魅力を開花させていた。TIFあたりからステージ上の表情が抜群によくなってきたが、それがさらに進化した印象だ。





 トリは実玖。“ステージ上”ではグッと妖艶さが増し、二十歳を超えて大人っぽくなってきた印象で、その雰囲気を存分に活かし切った衣装と選曲、歌唱で会場を大いに沸かしていた。1幕めで画伯な絵を披露していたのと同一人物とは思えないほどだ。



 最後は、定期恒例の「ぎゅっと手を繋いで」で締めだ。今回それぞれの衣装でこの曲を聞くと、なんとも不思議な感じも受けるが、各々が成長した歌唱で楽しめるものとなっていた。



 さて、3幕目はグループらしさが爆発するオリジナル楽曲によるライブパートだ。「fly high!」SEに乗って新衣装で各自ミエを切って出揃ったのちのオープニングは「赤の流れ」だ。斉唱部分は厚みが増し、曲間の一瞬一瞬の止めポーズもきれいに決まるなど、歌もダンスも確実な成長を遂げている。次は、前日のリリイベでソフマップを満たしたパヤパヤ曲「fruits music」で会場を南国気分にしていた。



 今回の定期は過去最高に近い集客を実現しており(3連休の中日で、しかも日中にも関わらず)、ファンの声援も的確に、熱く、激しく入り、女子翼のパフォーマンスを後押ししていた。



 「私だけのArmor」は愛理の巻き舌煽りがすごすぎて、前にも書いたようにも、気合は伝わるが、もはや何を言っているのかは理解不能(笑)。最新曲「Merry Go Round」は東京初披露から1カ月、冒頭の瑠菜、詩絵里のソロパートがすごくよくなり(歌いなれてきたか)、聞いているほうもメロディがつかみやすく、感情移入もしやすくなった。その意味では、「絶対零度」の歌いだしの詩絵里の安定化は抜群であり、聞くたびに心が氷解していくよう。「fair wind」はかわいらしさもマックスだし、「空への咆哮」の咆哮具合は秀逸。実玖の感情の乗った歌声と表情は見ているものの胸にグッと迫ってくるものがある。



 MC部分ではうれしいお知らせもあった。なんと、AKIBAカルチャーズ劇場での定期が再延長となり、今年いっぱい12月までの開催が決まったのだ。そのうれしさを胸に、メンバーは今回も東京の定期が満員にできなかった悔しさを払拭すべく、次回の定期(10月)を絶対に満員にすると宣言。


香苗 「次回の東京定期は、私の誕生日当日の10月15日に決まりました(20歳になる!)。満員にしたいと言いながら、いまだ達成できていませんが、次こそは絶対に達成したいです。自信をもっておススメできる定期を作っていきます。最高の時間を過ごしたいです。よろしくお願いします」


実玖 「12月まで定期を開催できることが決まりました。東京で定期が開催できることは、本当に有り難いです。そして、満員にする――まだできていませんが……――という目標を持てることも有り難く、その目標に向かって突き進んでいきます。次の10月は絶対に満員にしてみせます。来てよかったと思ってもらえる内容にすることをお約束します。楽しかったって言ってもらえる定期にします。ぜひ、九州女子翼のライブを選んで来てください」


 最後にはもう一度各メンバーより次回定期への意気込みが話された。


詩絵里 「東京で定期ができることは当たり前じゃなくて、こうして来てくださる方がいるからこそ開催できるんだと実感しています。今日はみなさんのコールも大きくてとっても楽しかったです。女子翼を選んでくれる人をもっと増やして、楽しい、一体感のあるライブを作り上げていきたいです。次こそは満員にできるように頑張ります」


瑠菜 「今日は来てくれてありがとうございました。一幕目で出てきた時に、たくさんのお客さんの顔が見えてびっくりしたんですけど、うれしくて、いつもの緊張がどっかに行っちゃいました。でも、今日も満員にできなかったので、次は満員にします。絶対に満員にします。よろしくお願いします」


愛理 「初めての昼公演で、どれだけの人が来てくれるのか不安でしたけど、たくさん来てくれてうれしかったです。そして、12月まで定期開催のチャンスをいただきました。それを活かして絶対に満員にしたいです。これからも応援お願いします」


香苗「本当に楽しい時間が過ごせました。定期を満員にすることができたら、次のステップ--ワンマンへ進むことができると思います。私たちの思いをみなさんに伝えて、届けて、絶対に10月の定期は満員にしたいです」


実玖 「さっき、10月の定期は絶対に満員にしますと言いましたけど、舞台袖に帰ってすごく不安になってしまって……。でも、絶対に満員にします。来て、楽しかったと思ってもらえるものにします。ステージを降りるとふにゃふにゃな私ですが、ステージに立っている時は、自分の好きな自分で居られるので、自分が好きな自分で居られるようにと、改めて思いました。10月またみなさんとここで会いたいです。よろしくお願いします」


 実玖のコメントに会場からは大きな拍手が送られていた。


 なお、終演後にはすぐにアンコールが巻き起こり、最後はそれに応えてデビュー曲である「TAKE WING」を熱く飛翔(歌唱)し、今回の定期は終了となった。



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