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  • 執筆者の写真yasu

「桜衣かれん」、アリスインプロジェクトの福岡公演で、同カンパニーの大人気作「アリスインデッドリースクール楽園FUKUOKA」に出演。物語のキーマンとなる氷鏡庵を演じる

更新日:2020年1月29日

 演劇カンパニーアリスインプロジェクトとトキヲイキルの合同公演となる「アリスインデッドリースクール楽園FUKUOKA」が、1月29日よりぽんプラザホール(福岡)にて上演される。今回は、かつてI’S9の舞台も手掛けたヨウ手嶋氏を演出に迎え、昨年初演から10周年を迎えた人気作が、九州の地に初上陸となる。


 ここでは、物語のキーマンともなる氷鏡庵を演じる、桜衣かれんにインタビュー。ちょうど1月26日は、彼女が所属するアイドルグループ・Perfo★ism(パフォニズム)の解散ライブが行なわれた日であり、ライブ直後の彼女を直撃して、約8年ぶりのアリスインプロジェクト作への出演の感想、今後のことなどについて話を聞いた。



――出演おめでとうございます。

 ありがとうございます。舞台は、高校生の時に出演させていただいた「問題のない私たち」(2013)以来なので、7年ぶりになります。


――その間、芝居は?

 全くしていなかったので、本当にすべてが「問題の~」の以来です。


――今回の出演の経緯は?

 もともとアリスインプロジェクトさんの舞台には、2012年の「戦国降臨GIRL」に出演させていただいたことがあって、その後も、福岡でやるときにはよろしくねって言ってもらってはいたんです。そうしたら今回、福岡で合同公演をされることになって、そこで急遽オファーをいただいたという流れです。ホントに来た! っていう感じでした(笑)。しかも、めちゃくちゃいい役で! ただ、その時にはPerfo★ismの解散ライブも決まっていたので、稽古に影響するかもしれません、とお伝えしたところ、それでもやってほしいということでしたので、マネージャーとも相談して、出演を決めました。そうしたら、とってもたいへんで! この2週間はマジできつかったです。


――演じられる氷鏡は、紅島と合わせて、この作品のキーとなる人物ですよ。

 めちゃくちゃヤバいですよね。紅島を演じるまなみん(草場愛)は、アリスインプロジェクトさんの東京の公演にも出演されているし、「アリスインデッドリースクール」経験者ですから、ストーリーや展開もご存知ですけど、初演・初見となる私には、めちゃくちゃプレッシャーがかかっています。ただ、まなみんは稽古で、ここはこうだよとか、こういう関係性だからこうなるんだよということを、私だけじゃなく、ほかのキャストにもていねいに教えてくださるので、めちゃくちゃ助かっています。


――実際のところ、7年ぶりの舞台というのはいかがですか?

 自分が思っていた以上に、ブランクは大きかったですね。舞台の経験はあるので、(やれば)できるかなって思っていたんですけど、(舞台の)発声が全然できなくて。しかも、氷鏡は声質が低くて、どっしりしているキャラなので、私自身、もともと声は低いほうですが、そこに力強さを付けるのがとても難しくて、稽古の時にめちゃくちゃ指導されました。だから、そこ(声の出し方)が一番苦労しましたね。



――ちなみに、台本を読んでの感想は?

 難しすぎて、本当に理解できませんでした。で、結局稽古場に入って、共演者と話していくなかで、ようやく、ああそういう物語なのかって理解が進んできたんです。そうしたら今度は、氷鏡のキャラクターの難しさが急にクローズアップされてきてしまって、ヤバいヤバいって、焦りが出てきて……。


――氷鏡と紅島は物語を牽引するキャラですから、氷鏡がこけると、舞台もこけますよ。

 そうなんですよ、もうヤバいんです。皆さんの思う氷鏡像と、私の演じる氷鏡が合致しないといけないし、でも、そこに私なりの氷鏡も創り上げていかないといけないので、未だにドキドキしています。


――上演まで1週間どころか、あと三日です。

 ヤバいっす。明日(月曜)には小屋入りですから。どうしよう。もう、今日のライブの余韻に浸る間もなく、しっかりと氷鏡に気持ちを切り替えて、舞台に集中して頑張ろうと思います。


――桜衣さんの思う見どころは?

 氷鏡は特に、デッドリーを観たことのない人には、空気を読めないただの変人なのかなって感じると思いますが、そこが狙いなので、そう思ってもらえるようなお芝居をしたいです。でも、そうした行動、言動の裏にある想いが、最後には分かるようになっていますので、そうした部分を感じ取ってもらえるようにも頑張りたいです。


――今後は女優として活動していくのですか?

 よく言われるんですけど、今回の舞台は、たまたまこの時期にオファーをいただいたものですので(ホントに有り難いです)、女優だけではなく、ダンスに関係することもしていきたいです。需要があるなら、どこへでも行きますよ。


――最後に、今日解散ライブを終えた、Perfo★ismの4年間を振り返っての感想をお願いします。

 終わってみたらあっという間だったし、今日のライブも周年とは違って、本当に全曲披露したの? っていうぐらい、時間が過ぎるのは速かったです。パフォも最初は、みんなで楽しくやろうっていうことで始まりましたけど、低迷期が来て、辛い時期が来て、メンバーの学業も忙しくなって、それを分かってあげられない私がいて……。すごく試行錯誤した時もありましたけど、それを乗り越えて、よしやっていこうという時に、自分の夢に向かっていきたいというメンバーが現れて……。すっごく悩んだし、辛かったけど、やはりみんなの夢を壊したくなかったから、解散を決めて今日のライブに臨みました。結果として、皆が笑顔で、やり切ったと思える状態で、ラストライブを迎えられたことは、私の中では一番よかったなって思っています。すごく濃く、速い4年間だったと感じています。



――2013年の、Zeppダイバーシティのワンマンを思い出しました。

 確かにそうですね。自分自身でも、ファンとの距離が近い分、臨場感も強かったですし、泣いている顔、笑っている顔、皆さんの表情・感情をすべて、肌で感じることができて、とにかく“楽しかった”の一言に尽きます。今後は、それを胸に、女優・ダンサーとして頑張っていきたいです。


舞台「アリスインデッドリースクール楽園FUKUOKA」

1月29日(水)から2月2日(日)まで、ぽんプラザホールにて上演






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