演劇カンパニーアリスインプロジェクトの最新舞台「アリスインデッドリースクール コネクト」が現在、新宿村LIVEで上演中だ。これは同作の誕生10周年、そして同カンパニー旗揚げ10周年を記念して上演される、注目の作品。

今回演出を担当するのは、三ツ星キッチンの上條恒。人間としてのリアルな反応・仕草に重きを置いた演出によって、繊細な芝居にはさらに磨きがかけられ、そこに熱量の高すぎるキャストがブレンドされたことで、まさに極上作に仕上がった。もちろん、生みの親でもある麻草の手による(題名にもなっている)コネクトを存分に発揮させた脚本ができたからこその、3者による相乗効果によって、作品の魅力は過去にないほどに加速されている。ここでは、そんな周年記念作をリードする、もはやベテランの域に達した栗生みなにインタビューした。
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――ゲネお疲れさまでした。栗生さんの演じた紅島と、八坂さんの演じた氷鏡の二人は、これまでと違う新たな人物像を見せてくれました。紅島の登場シーンからもう、今までと違うぞという雰囲気を強く受けましたし、昨年の「~楽園」の時にも、バットから手を離そうとしても恐怖による緊張から指がうまく開かない(自分でこじ開ける)、タバコを吸おうとしても、指が震えてうまくタバコに火がつけられない。そうした芝居(仕草)に磨きがかかっていて素晴らしかったです。
ありがとうございます。そういってもらえて、本当にうれしいです。

――会見の時に、本作の紅島は怒らないと仰っていました。それも感じましたし、なにより人間味に溢れる紅島になっていました。
今回は、紅島をいかに人間にしてあげるか、人間として演じられるかが、私の中の課題だったんです。特に今回は、10周年という記念作になっていますから、昨年よりももっと紅島を生かしてあげたいと思って、自分が今できる精いっぱいをギュッと詰め込みした。ただ、自分が演じた紅島がどのように見てもらっているのか、感じてもらっているのかが自分では分かりませんから、いまそう言っていただけてよかったです。

――ただ、端っこが好きなのは変わりませんね(笑)。
そうそうそう、あそこ(端っこ)は紅島にとっての喫煙所だから、ずっとそこにいるんです(笑)。
――加えて、今回の紅島は、ノビューンの漫才を見ての反応も今までと違います。
今回演出を担当されている上條さんに、自由にやらせてもらったのが大きいですね。テーマにもなっているコネクトということを考えて、紅島の持っている怒りや恐怖といった感情が、どう(ノビューンの漫才を見て)笑うようになっていくのかというグラデーション(変化)を、ずっと研究していたんです。それを踏まえて、紅島の感情の動きを自分なりに考えて、優の言葉によって救われていく度合いを変えていったんです。

――素晴らしいです。あと、今回の紅島は今までと声も違います。
それは、(ゾンビから命からがら逃げてきて)水分の補給ができなくて、喉が渇いて声が枯れている、というお芝居をしているからなんです。加えてタバコも吸っていますから、声も低くなっているはずだと考えて、声色を変えているんです。どうしたら枯れた声になるかって、ずいぶん研究しました。

――それから、劇中歌についても、これまでと同じなのに違う雰囲気で聞こえてきます。
実は劇中歌には、上演ごとにメロディを変えるなど、強いこだわりがあるんです。今回はそれに加えて上條さんから、必死に歌うのではなく、歌詞の意味を考えて、その情景を思い浮かべながらお客様に届けてほしい、というリクエストがありましたので、風景を思い浮かべてもらえるように感情をのせて歌っていますので、そう感じてもらえたのかなって思います。
舞台「アリスインデッドリースクール コネクト」
11月10日(日)まで、新宿村LIVEで上演中
<キャスト>
堀越せな 白石まゆみ 栗生みな 八坂沙織 三浜ありさ 佐伯香織 永瀬がーな 草場愛 若松愛里 國井紫苑 天音 長谷川麻由 結城美優 東城希亜 太神陽 中島明子 宮ノ尾友美 山本太陽 真島なおみ 錦織めぐみ 石川凜果
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