京都発のアイドルユニット・ミライスカートが12月8日、品川の東京アイドル劇場で、今年最後となる東京でのライブ&定期公演を行った。今回の衣装は黒を基調としたシックなものながら、髪型はツインとするなど、男性ファンの心を射抜くオトコ殺しなもの(爆)。残念ながら先月のステージの模様はお届けできなかったので、ミラスカの記事としては10月分に続いてとなるが、2回連続で特徴的な(そしてすごくかわいい)衣装が、強く印象に残った次第。
さて、本編は「逆境ガール」からスタートだ。東京アイドル劇場の音響システムが変わったのか、設定が変わったのかは不明だが、明らかに高域寄りの再現となっており、それがいまの児島の歌声&歌唱にひじょうにマッチし、前回記した印象をさらに上回る、どこまでも澄んだ、そしてピュアな歌声が堪能できた。まるで天使のようなスゥイーティさである。
児島&ミライスカートは既報の通り、agehaspringsとの連携も再び可能となり、2020年はまさに再々始動とも言える記念イヤー。そうした状況が心の安定や充実につながっているようで、歌声にもそれが大きく反映されている。通常であれば、年齢を重ねれば声のトーンは下がっていくように思うが、逆に上がっており、日ごろの厳しい鍛錬の成果が、遺憾なく発揮されているのだろう。ちょうど、前日までは恒例の舞台(劇団PUNK)にも出演しており、さまざまな要素がうまく相乗効果をもたらしているようだ。
先に書いてしまえば、途中のMCコーナーではうれしいお知らせが二つあった。一つは来月、2020年1月も東京アイドル劇場でミライスカートに会えること。もう一つは、agehaspringsによる新曲が制作されること(時期など未詳)。東京での今年のライブは今回の定期で最後となるが、レコーディングのために上京する機会も多くあるそうで、なんと12月22日に京都で開くワンマンで新曲が初披露できるかも? とのことだ。あのフリップ芸とともに(笑)、「パッセンジャー」に続くagehaspringsの新曲が聞けるかもしれない。ファンは要チェックだろう。
ライブに話を戻すと、「逆境~」に続いては、「COSMOsSPLASH」「パッセンジャー」、そしてMCを挟んで「ナモナイオト」、「あなたとなら」。オーラスは「Beautiful Days」を歌唱して終了だ。劇に出ていたこともあってか、曲振りのコメントには多少芝居がかっている様子も受けたが(笑)、内容と曲名をリンクさせ、そこにうれし気な児島の心情を感じ取れるような声のトーンが印象的。会場に集ったファンのレスポンスに、「いつもよりも乗ってくれているのが分かって、温かい空気を感じてすごくうれしいです」と無邪気に喜ぶ姿には、見事に逆境を乗り越えた様子が見て取れた。
また、「あなたとなら」の歌唱後のトークでは、そこに描かれた歌詞を振り返って、「自分でやりたいことをできている今、その歌詞のようにどんな未来も創っていけると思う」と、ファンには嬉しい言葉。「自分だけでできないことも、ファンの皆さんがいるからできるようになりました。新たに会社も作ったので、これからいろいろなことに挑戦できます。ぜひ、株主になったつもりで応援してほしい」と、ちょっぴりおどけながらも、確実に未来を見据えたコメントをしてくれた。
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