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  • 執筆者の写真原田和典

「ミライスカート」、来る3月3日“ミライスカート+(プラス)”に進化。明日に向かって突き進む児島真理奈を、東京定期ライブとインタビューの両面で解明する!

 京都を拠点にアイドル歌手、喜劇女優、ふりかけ大使、テレビのレポーター、株式会社aoi loco festaの代表取締役など多方面で活動を続ける児島真理奈。彼女のソロユニット、ミライスカートが2月24日、東京・品川「東京アイドル劇場」で東京定期公演を開催した。



 「overture」のイントロが流れ、まだ本人は登場していないというのにファンの熱い掛け声が場内に響き渡る。優雅に現れた児島が歌い出したのは「メグリメグル」。今度のひな祭り(ミラミラの日)にミライスカート+(プラス)と改名し次のステップを登るミライスカートだが、2015年発表のこの曲の歌詞にすでに“Are you ready for progress? 進化する準備はできてる?”というフレーズが入っていたことを改めて知り、驚かされた。


 次は、やはり4人組で活動していた頃のレパートリー「1秒前のシンデレラ」。“新しい明日の私にhello”という歌詞はまさに2020年の今、児島真理奈から児島真理奈に送るメッセージでもあろう。


 続いては、撮影OK曲「ハナビ」へ。ソロになってから発表した抒情的なナンバーだ。飛び交うレーザーが場内に輝きを加え、児島は舞台の下手から上手まですべての観客と目を合わせるようにしてじっくりと歌いこむ。この暖かくまったりとした雰囲気は、そのまま最新シングル「あなたとなら」の披露でも持続された。作詞は、盟友の二人組グループ“Yes Happy!”のさやか。彼女が、児島の心情を代弁するような言葉を提供したのだ。


 最近、ミライスカートの現場には新規ファンが増えているという。劇団PUNKの舞台やトークイベントで発揮される笑いの才能に惹かれてやってくる割合も高いのではないかと個人的には推測している。“「ミライスカートのライブに初めて行く」というリプをSNSでもらったので、ファーストシングルを歌います。たぶん私が今までで一番多く歌ってきた曲です”という前置きのあと、名曲「ナモナイオト」へ。そして観客とのコール&レスポンスも見事にきまった「鉄則Aライン」でプログラムは締めくくられた。



 東京アイドル劇場には次回、3月29日に登場。6月27日と28日にはミラスカ史上初となる関東2デイズも行なうので、ぜひ予定をあけておいてほしいとのことだ。また3月3日の“ミラミラの日”には、OSAKA MUSEで大サービスのイベント「ミラミラの日 大感謝フリーワンマンライブ~ミライスカート+に進化ミラッ!~」supported by 女子箱を開催する。


 終演後、児島真理奈に話をうかがった。


――昨年の10月、本当に久しぶりのCD「児島真理奈 (ミライスカート)/あなたとなら」がリリースされましたね(ジャケット写真参照)。

児島真理奈 「逆境ガール」の発売が2017年の8月ですから、約2年ぶりです。その間もCDを出したかったんですけど、新曲がなかったので……。とにかく新しい曲が欲しいなと思っていました。



――CDは「児島エンターテインメント社歌」から始まります。

 ボーナス・トラック的な感じで入れようと思ったんですよ。


――1曲目がボーナス・トラックなのは斬新です。

 このCDは、実はミライスカートがひとりになってからの歴史を表していて、ひとりになってからできた曲が順番に入っているんです。児島エンターテインメントという事務所を立ち上げて、社歌を作った。それが最初だったんです。


――社歌から始まるポップスのCDって、世界にも類がないと思います。

 私も聞いたことがありません。でもちゃんとしたミュージシャンの方に作っていただいた、ちゃんとした曲なので。Yes Happy!の曲も書いている藤村佑樹さんに書いていただきました。


――でも昨年いっぱいで、その児島エンターテインメントが解散してしまい……。

 解散というよりも、いい意味での終了です。ミライスカートが4人組で活動していた時期に、楽曲を作ってもらっていたagehaspringsさんに声をかけていただいて、agehaspringsのグループ会社として法人化して新たな事務所を動かしていこうということになったので、児島エンターテインメントから株式会社aoi loco festaに変わりました。進化です。



――ということは、児島さんはaoi loco festaの代表取締役社長でもある(ロゴマーク参照)。

 はい。今のところはまだまだ準備中という感じなんですが……。私がミライスカートをひとりになっても続けると決めた理由には、agehaspringsに作ってもらった大好きな曲を歌い続けたいからという気持ちが大きかった。以前agehaspringsに作ってもらった曲の中でまだリリースできていない、ライブでしか披露していない曲もたくさんある。それをなんとかしてリリースしたいというのと、(一時期、交流が途絶えていたが)再びagehaspringsに曲を提供してもらえたらというのが夢でした。今回、一緒に会社を作ることになって、しかも南海電鉄とのコラボソング「パッセンジャー」を提供していただきました(今のところ未CD化)。大きな夢がひとつ叶ったんです。


――CDの2曲目は、児島さんが“ふりかけ大使”を務める田中食品とのコラボ曲「旅行の友」ですね。ジャケットの裏に、「旅行の友」のパッケージそっくりの衣装を着た児島さんの写真が掲載されています。ふりかけ人間というか、あのパッケージがコスチュームになってしまうのかという驚きがあります。

 私が“こんな形にしたい”と提案して、デザイナーの方に作っていただきました。これを初めて着た頃は、ファンの方も目を丸くして“なんだこれは?”みたいな感じでしたね。いままでのミライスカートは派手な服を着ることがなかったんです。シンプルに白だけとか。この時はガラッと変わって、原色が多くなって。


――「旅行の友」、おいしいです。ごはんが進みます。カラフルな袋と、ふりかけ本体の茶色さのコントラストも魅力的です。田中食品、本社は広島ですね。

 ミライスカートが4人だった頃に広島でライブがあったんですが、私は肺炎で参加できなかったんです。今度こそぜひ広島でライブしたいですね。


――そしてCDのラストは「あなたとなら」です。

 Yes Happy!のさやかさんが歌詞を書いてくれて、社歌も作ってくれている藤村さんが曲を作ってくださって。私はいい意味でどんどん変わっていくけど、これからも好きでいてねというメッセージを込めました。児島エンターテインメントの最後の新曲です。


――児島さんは「天空iDOLステージ in みのお温泉」(大阪・箕面観光ホテル 箕面温泉スパーガーデン2Fの箕面劇場)で80~90年代のアイドルの曲をカヴァーすることも多いですが、どこかそれに通じる雰囲気もある曲ですね。

 私のあこがれは森高千里さんなんです。森高さんの歌を歌っているとすごく幸せな気分になるというか、感情移入しやすくて大好きなので、“森高さんへのリスペクトを込めた曲にしてほしい”とお願いしました。


――森高さんのファンにもぜひ聴いてほしい曲だと思いました。来る3月3日は、恒例の“ミラミラの日”です。OSAKA MUSEで開催されるイベントは「ミラミラの日 大感謝フリーワンマンライブ~ミライスカート+に進化ミラッ!~」supported by 女子箱というタイトルですが、どんな内容になりますか?

 今年の3月3日はミライスカートをミライスカート+(プラス)に改名する日なんです。この名前は、とにかくプラス志向で行こう、過去のミライスカートにはマイナスなこともあったけど、今後はさらに進化するぞという意味も込めて、agehasprings主宰の玉井健二さんと話し合って決めました。これまでのファンの方はもちろん、とにかくひとりでも多くの人にミライスカートは進化しますよという姿を観てもらいたいので、今回、入場無料にしました。ミライスカートだけで90分はステージに立ちますが、私がひとりになってから本当に助けてくれたYes Happy!のふたりと、アップフロント関西支社のLovelysも来てくれて、ミライスカートの曲を一緒にパフォーマンスしてくれます。もちろん「旅行の友」の配布もありますし、また新しい嬉しいお知らせができると思います。


――さらに、本日の東京アイドル劇場では「6月27日と28日の予定をあけておいてください」とおっしゃっていましたが。

 初めて関東で2デイズ公演を行なうことが決まりました。6月27日はミライスカートの結成6周年の記念日で、7年目のスタートの日でもあるので、記念に残る一大イベントにしたいなと思っています。以前からこの記念日に東京でワンマンライブをしたかったので、それが実現できるのが本当に嬉しいです。ツアーを組んで、私が好きな飛行機を見に行ったり、私の大好きな「キテレツ大百科」ゆかりの場所に行ったりとか、ライブ以外にもいろいろ考えているところです。詳しい内容は3月3日のOSAKA MUSEで発表しますので、ぜひお越しください。


――数年前の“暗雲”がすっかり消え去って、爽快な青空が広がっている感じですね。

 ミライスカートはミライスカート+として、さらに進化していきます。私自身はアイドルのプロデュースもしたいなと思っていますが、表舞台からは去る気はありません。一生現役でやっていきますので、読者の皆様とも末長くお付き合いできたらと思っています。今後の活動も見守ってください。よろしく御頼申します!


――ファンの方がずっと望んできたことのひとつにアルバム・リリースもあると思うんですが、そちらも期待していいのでしょうか?

(意味深なほほえみ)



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