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  • 執筆者の写真yasu

「九州女子翼」、アキカルでの月一定期を極上のパフォーマンスで完遂。ダンスはさらに切れ味が鋭くなり、厚みや響きの増した素晴らしい歌声

 九州を拠点に活躍している5人組のガールズグループ「九州女子翼」が12月23日、東京での月一恒例の定期公演「九州女子翼定期公演 第二十四片 in東京」を、秋葉原のAKIBAカルチャーズ劇場で行った。


 今回の東京遠征は12月21日がスタートで、名古屋、池袋・渋谷(前日は、実玖の写真集イベントと渋谷での対バンに出演)と来ての秋葉原だ。筆者は前回11月度の定期を見られなかった(取材できなかった)ので、実に2カ月ぶりのライブ撮影となるのだが、その2カ月で驚くほどの進化を果たしているのが実感できるパフォーマンスとなっていた。


 ダンスの切れ味はさらに増し(感覚的に2段は上がった印象)、個々の歌声は厚くなり、5人斉唱時の響きの豊かさは特筆もの。10月の定期後の海外遠征が、その成長に大きく寄与しているのであろうか。素晴らしいステージを見せてくれた。


 と、書いてなんなのだが、第一幕めの「五教科クイズ」では、いつも通り(以上か?)のグダグダな展開が待っていた。数学、地理、歴史、理科、体育という五教科からの出題に答えるというものだが、およそ大学生の現役がいるとは思えない見事な珍回答のオンパレード。鈴川のトークがスパークしているのも印象に強く残り、天の声にいちいち注意を受けていたのは、ご愛敬か? 実玖はいつも以上に数学音痴なところを発揮し、五教科の科目が発表された時には、「国語があれば勝てる」と豪語していたが、怪しいものだ(笑)。



 MVPは安定の詩絵里が獲得していたが、景品は不要とのことで、クイズの得点に関係なく、ギラギラとした欲望をむき出しにしていた新谷と鈴川の頂上決戦に(笑)。萌えセリフ対決では、かわいい犬になり切った新谷と、いつものブラコン妹になり切った鈴川が同点となり、最後はジャンケンで勝った鈴川が、見事景品をゲット。大喜びしていた。



 続く第二幕めのソロカバーコーナーは、今回は総集編ということもあり、ファンの投票で決まった曲(過去に一度歌った)を、再び披露してくれたのだが、冒頭の詩絵里から、飛躍的な歌唱力のアップを感じられる見事な歌声。難しいメロディの楽曲の流れを確実につかみ、朗々と歌い切る極上のパフォーマンス。スタンディングオベーションをしたくなるほどだ。



 愛理は、のっけからスーパー愛理状態で、飛んで、跳ねて、歌って、踊っての中で、素晴らしい歌声を聞かせてくれた、来年のTIFのカラオケバトルは期待できるのではないだろうか。新谷は、ダンスの切れ味の進化が一番鋭くなっていたが、同時に歌声の進化もあり、声の周波数帯は少し下がったようで、落ち着いた雰囲気の声質で、安定感の増した歌唱を楽しませてくれた。鈴川は、愛らしい電撃ムスメの主題歌を、かわいらしい制服姿で歌唱。声の安定度が素晴らしい。加えて、歌っている時の声質は少し年齢が上がったような感じで、おおざっぱに言えば、19歳になったばかりなのだが、歌声は24歳ぐらいに成長して聞こえた。実玖は、トーク時のふにゃふにゃしたところを一切感じさせない、セクシーな表情と表現力が格段に進化。素晴らしい。


 そして最後の第三幕は、ライブ本編だ。前日の池袋スペースemoで見せてくれたステージの印象そのままに、冒頭にも記したように、ダンスの切れ味はさらに増した極上のパフォーマンス。ちょうど、2015年に中野サンプラザ超決戦を目指していたころのアプガを彷彿とさせる仕上がり。確実に10月度の定期公演よりも2段はギアが上がっている。SEセットは、久々のver2。



 さらに、動きにはしなやかさが加わり、これまではジャンプや激しい動きの振りでは、ステージ上でドタドタと動き回る(床の)音が聞こえてきたものだが、今回はそれが皆無。まるで、背中に羽が生えたかのような、軽やかなステップを踏んでいたのが分かった。


 先述のしたように、個々のパートの歌声も素晴らしく、それがまとまった時の斉唱はまた、格別なもの。こちらも一段はギア(歌唱力)が上がった印象だ。



 最後には、今回が2019年度の東京定期&ライブの締めということもあり、各自感謝のコメントを発していた。


「女子翼の音楽をもっと広くお届けしたいし、もっと大きなグループになれるよう、駆けあがっていきたいです」 山本愛理


「たくさんの方が応援に来てくださってありがとうございます。たくさんの方に支えられてこうしてステージに立てていると実感しています。私の来年の抱負は、成長と躍進と飛躍です。頑張ります」 鈴川瑠菜


「これからももっともっと成長していけるように頑張ります」 詩絵里


「楽しい時間は一瞬で過ぎますけど、その一瞬が一生(の記憶に)残る時間になればいいな、そういう存在になりたいな、と思います」 新谷香苗


「月一の定期を待ってたよってもっと言ってもらえるように頑張っていきたいし、もっと楽しい時間になるように努力します」 実玖


 12月29日の地元・福岡でのライブでは、待望の新曲(10曲目)が初披露されるし、来年は早々に1月4日から6日まで東京遠征が組まれており、5日にはソフマップでの晴着トークショー、東京での新曲初披露も予定されている。カルチャーズでの定期も延長され、1月は6日、2月は24日、3月は7日に開催される。さらに、2月には3度めの海外遠征も予定されている。これからも彼女たちの活動に、そして成長から目を離せない。


<三幕目の曲目>

赤の流れ

私だけのarmor

fruits music

Maybe Darling

絶対零度

fair wind

空への咆哮

アンコール TAKE WING



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