島根県で結成され、大阪を拠点に活動中のYes Happy！。北海道で結成され、東京を拠点に活動中のWHY＠DOLL。素敵な楽曲、抜群のコンビネーション、暖かいキャラクターで支持を集める（そして、作詞もする）二人組アイドル二組が、最初で最後の2マンライブを東京・中野「S.U.B TOKYO」で開催、互いへのリスペクト溢れる感動的なパフォーマンスを繰り広げた。
先発は2008年ごろに結成され、2013年にファースト・ミニ・アルバムを発表したYes Happy！。個人的にはカジュアルなTシャツ姿のイメージがあるのだが、この日は「never mind」（8月リリースのシングル『Are You Happy?』に収録）のPVにも登場する、水玉模様があしらわれた可憐なワンピースでのステージ。にぎやかなディスコ調「TOMONIODORE!」で幕をあけ、男性三人組バンド“ワタナベフラワー”のイクローが提供した2ビート調の「never mind」へ。
「大好きなほわどるちゃん（※アクセントは「ほ」につく）と、ぜひ2マンライブがしたいと思って、前回共演した時に、直接マネージャーさんにお願いして、平日に無理やりねじこんでもらいました。ほわどるちゃんと一緒にライブができるのは今日が最後なので、いっぱい捧げたい曲があります」（さやか）
デビュー当時から歌っている「Ne!」、最新シングル収録の「キミラシック」で場内をさらに盛り上げ、WHY＠DOLL（2013年から青木千春、浦谷はるなの二人組に）の出番につなげた。WHY＠DOLLはこのところ連日のようにライブを行なっているが、歌声にもダンスにもまったく疲れは感じられず、それどころかさらに勢いを増している印象を受けた。Yes Happy！が大ファンだというONIGAWARAの提供楽曲を中心にしたセットリストということで、1曲目は「キミはSteady」。青木千春の名ソロ・パート“朝が来てもずっとそばにいて”が聴けるのも来月一杯までかと思うと時の流れは無常であると改めて思う。
「恋はシュビドゥビドゥバ!」、さらに「Magic Motion No.5」、「Mr.boyfriend」と乗りの良いナンバーを続けた後、最初のコラボ・タイムではイエハピの「ダンスリメンバ」（アース・ウィンド＆ファイアーのファンなら“9月21日の夜を覚えているかい？”と脳内翻訳されるかも）、「ダーリン」を4人で盛大に披露。その後はふたたびイエハピのステージとなり、「君を想う」、「キミと2人」、最新シングルの表題曲「Are You Happy?」、さらに定番「Good Bye My Friend」を聴かせた。
再び登場したWHY＠DOLLは「It's all right!!」（“Yes Happy！”といコール&レスポンスも）、「ベクトル」、「秒速Party Night」、「Tokyo Dancing」を立て続けに。「Tokyo Dancing」での青木の高音ハモリも絶好調だ。強烈な二拍三連のイントロが始まると共にイエハピが再び現れ、本日二度目のコラボレーションへ。「恋なのかな？」では4人と観客全員が“指ハート”を作り、まさにこの日・この時しか見られない光景を刻んだ。鳴りやまないファンの声援に応え、アンコールでは「ケ・セラ・セラ」を。時おり歌声をつまらせながらのパフォーマンスに、胸を熱くしない者はいなかったはずだ。
4人がはけても、まだ声援は続く。数分も経たずに、さやか、こころ、青木千春、浦谷はるなが再びステージに登場する。
「ずっと友達でいてくれると言ってくれて嬉しいです。「ケ・セラ・セラ」を一緒に真横で歌えて感激しました」（こころ）
「私はアイドルになっていなくても、ほわどるちゃんが好きになっていたと思います。音楽も人柄もすごく好きです。これからも仲良くしてください」（さやか）
「大阪にいる優しいお姉ちゃんみたいな存在です。これからも頼らせてください。大好きです」（青木）
「イエハピさんは他のアイドルさんとの縁をつないでくれたり、いろんなことを気にかけてくれる素敵な女性です。大好きな先輩です」（浦谷）
“もう用意してきた曲がない”ということで、ラストは再び「ダーリン」。さやかが“気持ちが溢れすぎてしまった”と語るライブは、本当にあっという間にエンディングに到達した。
Yes Happy！は11月2日にワンマン「おんぶにだっこツアー!2019～東京公演～」を新宿RUIDO K4で開催。WHY＠DOLLは「WHY＠DOLLラストライブツアー～We are always here for you～」の大阪公演を11月10日にESAKA MUSEで、東京公演を11月23日と24日に浅草花劇場で行なった後、活動を終了する。
関連記事
関連記事