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執筆者の写真yasu

「ハコイリ・ムスメ」最後のオリジナルメンバー(1期生)我妻桃実、最後まで満面の笑顔で卒業公演を完遂。「ハコムスの活動を通してたくさんの幸せを感じました」

 アイドルグループ「ハコイリ・ムスメ」のオリジナルメンバー(1期生)我妻桃実の卒業公演「ハコイリ・ムスメ我妻桃実卒業公演~君はアンブレラ・エンジェル~」が9月29日(日)、グループのホームでもあるAKIBAカルチャーズ劇場で行われた。この日は、同月上旬より休養していた寺島和花、戸羽望実も参加し、フルメンバー8名揃ってのステージとなった。公演では、我妻セレクトによる全17曲(アンコール含め)が披露され、卒業公演恒例のメンバーからの贈る言葉、そしてゲストに元1期生らも登場して、賑やかに、華やかに、そして笑顔溢れるものとなり、冴えわたる我妻のトークも盛り上がり、結果、3時間弱という大長編のイベントとなった。



 オープニングはオリジナルアルバムのトップに収録されている「overture」に乗って我妻、吉田、戸羽らによる華麗なバレエからスタートだ。スペシャルな公演にしか披露されない同演目は、我妻の卒業もあり、3人揃ってのステージは今回が最後となる。なんとも惜しい。


 さて、本公演は、我妻の言を借りれば、「5年間の感謝の気持ちをきっちりとパフォーマンスにのせて届けたい」「純粋にライブを楽しんでほしい」という2つのコンセプトから成っているそうで、一曲目は2014年、グループのデビューライブとなったシンデレラ公演で、毎回オープニングを飾っていたという「君の歌、僕の歌」だ。



 続くブロックはオリジナル曲ゾーンで、初オリジナル曲となった「微笑みと春のワンピース」から「レモネード・キッス」、ペンギンレーベル加入後の初シングル「ハコいっぱいのプレゼント」や「乙女はびっくり箱」を華麗に歌唱。トークコーナーでは、セレクト理由も語られたが、5年という活動期間は短いようでいて、実はさまざまな出来事を経験してきたようだ。


 次は失恋曲ゾーンだ。失恋と言えば夏ということか? 我妻的に夏の始まりを感じる爽やかな曲ということでセレクトされたのは「眩しくて」。次いで披露されたのは、ハコムスオリジナル曲の「真夏の恋のファンファーレ」であり、これは男性目線の失恋ソングだそうで、我妻の歌声に男性……というより少年っぽさが出ていて、曲にぴったりと評判の1曲。最後は、Qlairの「泣かないでエンジェル」を切なく歌い上げて一区切りだ。



 続いては失恋⇒夏の締めということで、夏ゾーン(?)の最後は、この夏の沖縄ロケのエキスを存分に詰め込んだ、オリジナル最新曲「ニライカナイ」だ。7月のセカンドコンサートでの初披露以来、数回しか歌っていないというある意味レア曲であり、8人フルバージョンでの歌唱も、これが最後となるもの。とはいえ、これまでの懐かし楽曲に比べてれば歌い慣れている印象で、新リーダー吉田をはじめ見事な歌声を聞かせてくれた。残念なのは、我妻の筋肉ポーズの後継者がいまだ決まっていないことか(笑)。



 5ブロックめは、ユニットゾーンだ。我妻曰く「どの曲も思い出深い」とのことだが、最初に披露した「AXIA~かなしいことり~」は、卒業衣装のやり取り「我妻←→鈴木P」の中の誤解で決まったそうで、我妻「髪飾りに青い鳥を付けたいです」 鈴木P「分かった『AXIA』歌いたいのね」という流れだったという(笑)。そのまんまラインナップにしてしまうのもいかにもハコムスらしい。表情から立ち居姿までがキチッと決まる我妻ソロステージが堪能できた。


 続く「お引っ越し」は我妻+新リーダー吉田+新サブリーダー井上による3人のステージで、これまでハコムスを引っ張ってきた我妻から、新リーダー二人へのバトンタッチという趣を感じるものに。最後は、暗転した中でイスを持った黒っぽい衣装の子が出てくるのだが、んっ誰だ?という疑問が浮かぶと同時に、誰だか気が付いたファンより大きな歓声が上がる。筆者にはあまり記憶はないのだが、「星座占いで瞳を閉じて」と言えば、我妻&神岡(実希)が当時の倣い(ペア)だったそうで、神岡は7月のセカンドコンサートに続いてステージに登場し、我妻と息の合った掛け合い&写真集を使った寸劇?を披露していた。



 ユニットゾーンが終わると、神岡に続いて鉄戸美桜、門前亜里の元1期生らが登壇し、ステージ上は一気にわちゃわちゃした雰囲気に。鉄戸はポシェットに入れたスマホで、写メを撮り始めるという自由きままな行動。さすがは1期生である。そんな中で最年少だった我妻の苦労が忍ばれるところだろうか。また、我妻の卒業ライブには(一期生)みんなで集まろうと言っていたそうだが、その日付を忘れて来なかった内山珠希は、いかにもだ。


 そんなわちゃわちゃしたゾーンが終わると、卒業ライブ恒例の送辞・答辞のコーナーへ。山本花奈から順に、プレゼントと送る言葉を述べていくが、それに応えて個々のメンバーの長所を語っていく我妻の姿は、さすが元リーダーの風格。鈴木Pの手の届かないところまでしっかりとサポートし、しっかりとメンバーの性格を理解し、しっかりと心のこもった言葉を届けていた。


 最後、新リーダーとなった吉田は我妻へ「本当にお世話になりました」と感謝を口にし、そんな彼女のリーダー像に「(ぽにょちゃんは)歌とダンスとトークがかっこいい、すごく憧れの先輩でした。よくないことはダメと言ってくれるし、アドバイスもくれるし、万葉にとっては本当に大切な先輩です。自分より年上の人が減っていくということは、自分がアドバイスをしないといけないことが増えるし、自分にアドバイスをしてくれる人がいなくなるということです。いつもまっすぐに自分を信じているぽにょちゃんみたいに、自分をしっかり信じていきたいと思います」と、これからの意気込みを語ってくれた。


 我妻はそんな吉田に対し、「ハコムスに加入したときは、年の離れた先輩が多くて、いじられて、きっと怖いと思ったこともあったよね。でも、めげない姿を見て、芯のある子だなって感じました。万葉は優しいから、周りのことを考えすぎて、自分のことが分からなくなっちゃうこともあるけど、万葉なら大丈夫だよ、うん。ハコムスの活動では、本当にいろいろなことがあって、でも結局、なんとかなっちゃうんです、私がそうだったから。けど、万葉にはなんとかなるじゃなくて、する方になってほしいと思います。応援しています」と、これから新生ハコムスを率いていく吉田への期待を口にしていた。詳細は割愛するが、珍しく?鈴木Pからの送る言葉も披露された(我妻曰く、あまりの長さにファンレターじゃん!と突っ込み。恥ずかしさからは、鈴木Pは姿を見せず)。


 最後のブロックは、ハコムスを通しての出会いを振り返っての「なかよし」の歌唱で、最後のトレインと縄跳びを披露し、本編のオーラスは、今日この1日を、これからも続くハコムスの歴史の1ページとなるようにという思いを込めて、オリジナル曲「旅をつなげて」で終了だ。


 最後に我妻は、「皆さんが笑顔で見てくれるのがうれしくて! 楽しんでくれた証拠かなって思えて、ホッとしました。この先にハコムスの旅には何があるか分かりませんが、そんな旅を楽しんでほしいと思います。皆さんの笑顔が本当に好きです。いつまでも笑顔でいてください!」という言葉を残してステージを降りた。


 と、もちろんここでアンコールが巻き起こるのだが、珍しく“コール”付き――もーもーみー――のアンコールである。


 熱いコールに応えて再び登場してきたメンバーは、「BeMyDiamond!」と「Let'sPartyTime!」を一気に披露。会場にはまだまだまだまだ終わりたくないという雰囲気が充満している。と、我妻が口を開く。「あれ、まだタイトルになっている『アンブレラエンジェル』を披露していないですよねー」。という口上を受けて、マイクスタンドとアンブレラ(傘)を使った華麗なステージが披露され、いよいよ本当の終わりがやってきた。


 「この曲は、初めてセンターをもらった曲だったので、ハコムスとして最後に歌う曲として選びました。ハコムスの活動を通して、遊ぶことの大切さを知りました。毎回楽しくやれてよかったし、最後もこうしてはっちゃけられてよかったです。皆さんの笑顔を見られて、心からの幸せを感じています。これからは、自分の力で幸せになれるように、しっかり生きていきたいです。5年間お世話になり、ありがとうございました」(我妻)。


 最後は新リーダーの吉田が締める。「最後のオリジナルメンバーが卒業することは、とっても大きいことだと思います。今日でハコムスの第1章が終わって、新たに第2章が始まります。ぽにょの大きな背中を目に焼き付けて、私たちなりに頑張っていきたいです。応援よろしくお願いします」。


ハコイリ・ムスメ我妻桃実卒業公演 曲目

M0 OverTure

M1 君の歌、僕の歌

M2 微笑みと春のワンピース

M3 レモネード・キッス

M4 ハコいっぱいのプレゼント

M5 乙女はびっくり箱

M6 眩しくて

M7 真夏の恋のファンファーレ

M8 泣かないでエンジェル

M9 ニライカナイを目指して

M10 AXIA~かなしいことり~

M11 お引っ越し

M12 星座占いで瞳を閉じて(with 神岡実希)

M13 なかよし

M14 旅をつなげて

アンコール

M15 BeMyDiamond!

M16 Let'sPartyTime!

M17 アンブレラエンジェル


※追記 卒業ライブの1週間後の10月5日、下記の2点が発表された

 10月22日(火・祝)の定期公演をもって

・メンバー寺島和花・戸羽望実の卒業

・グループの活動を来年春までお休み(充電期間に入る)



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