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  • 執筆者の写真yasu

「ハコイリ・ムスメ」が現在の7人体制最後のライブを開催。我妻桃実の意志をしっかりと受け継いだ吉田万葉が、極上の歌声でファンを魅了。4期の寺島&戸羽が卒業し、来春まで充電期間に突入

 7人組のアイドルグループ「ハコイリ・ムスメ」が10月22日、ホームでもあるAKIBAカルチャーズ劇場で、現体制でのラストライブとなる「現体制終了ライブ~いつまでもずっとなかよし~」を行った。10月5日に発表されたように、本日の定期公演を以て、メンバーの寺島和花と戸羽望実が卒業、グループは来春までの予定で充電期間(休養)に入ることになる。



 およそ2時間にわたって行われたライブでは、3、4期が加入して以後の曲をメインに、春、夏、秋冬という季節ブロックに分けて構成し、アンコールを含めて全18曲を披露。恒例の卒業セレモニーは、同じ4期の塩野虹が仕切り、感動の涙が……と思いきや爆笑の連続で、最後は万歳三唱で場を締めるという、ひじょうにユニークなものとなっていた。



 さて、ライブ本編に話を戻すと、冒頭は定期公演ということで、こちらは恒例のVTR上映からスタートだ。それが終わるや、真っ白なドレス風衣装に身を包んだメンバーが登場し、まずはオリジナル曲の「星降る夜の招待状」「微笑みと春のワンピース」からライブへと突入する。筆者にとっては我妻のいない初めてのハコムスライブとなるが、新リーダーの吉田万葉が精神面でも、パフォーマンスの面でもメンバーをリードし、見事な歌声を聞かせてくれる。



 MCコーナーでは寺島、戸羽ともに卒業を迎える実感はないそうだが、「最後まで楽しく思い出作りましょう」(寺島)、「2年半の成長をお見せできるように頑張ります」(戸羽)とそれぞれ意気込む。新サブリーダーの井上は「充電前最後の、7人体制の集大成をお見せします」、新リーダーの吉田は「(ハコムス)5年間の歴史を振り返りながら、楽しんでほしい」とファンヘ呼び掛けていた。



 次は春ブロックということで一気に6曲「色・ホワイトブレンド」「陽春のパッセージ」「SE・KI・LA・LA」「春色の空」「乙女はびっくり箱」「シャボンのため息」が披露される。「色~」は2017年春、4期加入後の公演で最初に歌った曲ということでセレクトされ、「陽春の~」は吉田・井上・寺島・塩野、「SE・KI・LA・LA」は戸羽・依田・山本のユニット構成で歌唱された。MC中のトークで戸羽は、「加入した当時は不安が大きくて、作り笑顔してた……」と語り、ファンの爆笑を誘う。「乙女は~」は3期加入時のオリジナル曲と同時に、井上が歌い出しを担当していることもあって、当の井上は「神曲でしょ」と胸を張る。



 続いては夏ブロックということで、盛り上がり曲のレパートリーが組まれていることもあって、「皆さん分かってますよね。盛り上がるのはここですよ」(寺島)、「もう騒ぐ曲はないからね(ここで騒ぎなさい)」(井上)と、二人がドスを利かす(笑)。歌われたのは「VIVA!トロピカル・サマーウォーズ」「水平線でつかまえて」「海へ行こう~Love Beach Love~」「Let's Party Time!」だ。「海へ行こう~」ではファンの「おい×8」コールも盛大に会場を満たし、歌姫・吉田のソロも冴えわたる。


 MCコーナーでは、塩野プレゼンツ(?)のコーナーが唐突に始まる。4期生3人で作った「よんき~ず」の活動も、寺島&戸羽の卒業で最後になるということで、ここで解散会をするという。と言いながら、唐突に寺島&戸羽に卒業のコメントを振るのも、いかにも塩野らしい(笑)。


 寺島は「わずか16歳で、こんなに愛おしくて、大切な場所ができたのは貴重な体験だと思います。卒業は寂しいですけど、新しい世界に飛び込む自分の背中を、全力で押してほしいです。最後まで全力で楽しい思い出を作りたいです」。戸羽は「小6で加入した時は、本当に何もできなくて……。でも2年半の活動を通して、自分でも分かるぐらい成長できました。今日のステージが最後になるのは自分でも信じられませんが、こんな私を最後まで温かく見守ってくれてありがとうございます。ライブもあと残り少しです。最後まで応援お願いします」。と、それぞれしっかりとしたコメントをしていた。


 そして塩野からはまず戸羽へ「加入した当初、のんちゃん(戸羽)はなかなかレッスンに参加できなくて、あまりしゃべることありませんでしたけど、その後はよんきーずなどの活動を通して、たくさん知ることができました。今日で卒業するのは寂しいですけど、自分の道に進んでいくのんちゃんのことを応援しています。お家は遠いけど、(心は)繋がっています。今までありがとうございました」。


 寺島へは、「初めて会った時は、前髪が長くて顔が見えなくて……」と、唐突なコメントで会場の爆笑を誘い、その後事務所で顔全体を見る機会を得ての感想は「はあ」というものだったそうだが、同じ4期として「たくさん喧嘩もしたけど、一緒にいてくれてすごく心強かったです。この先、二人のいないハコムスの活動をしていく上で、不安なこともたくさんあると思うので、困って泣きそうな時は連絡します」(と、今では仲のいいところを見せていたが、加入した当初はいろいろあったそうで、改めて二人『寺島・戸羽』の口から暴露されていたが、ここでは割愛)。


 塩野コーナー最後は、二人とグループとファンの今後を祝うため、会場が一体となって万歳三唱を行ってしめられた。


 続く最終ブロックはいよいよ秋冬ゾーンだ。「私たちの宝箱」「Like a Shooting Star」「無言のファルセット」と、バラード調の曲で占められ、ハコムスの歌唱力がより堪能できる内容にまとめられていた。「今日の公演を以て、ハコムスは充電期間に入ります。寺島・戸羽は卒業して私たちと違う道を歩むことになりますが、それぞれが努力して、自分の場所で輝けるように頑張ります。本日は素敵な時間をありがとうございました」と、しっかりとした吉田からのコメントで本編は終了した。


 すぐさまアンコール(ハコムス・コール)が巻き起こり、それに応えてまずは、我妻卒業公演のアンコールでも披露された「Be My Diamond!」。彼女たちの今の心情を歌ったかのような歌詞が、リアルを感じさせてくれる名曲だ。


 ラストMCでは他のメンバーが感想を述べる。

山本 4月に加入して半年。辛いことがあっても、メンバーやファンの皆さんが励ましてくれたことで、ここまで頑張ってこれました。来春に戻ってくるときは、また笑顔で迎えてほしいです。よろしくお願いします。


依田 私も山本と同じく4月加入で半年が経ちました。いろいろできないこともあったけど、先輩たちに支えられてここまでやってこられました。二人の卒業はびっくりですけど、残りの5人で私たちらしく頑張っていきます。来春を楽しみにしていてください。


塩野 二人の卒業にまだ実感がわきません。私は充電期間中に受験がありますので、勉強を頑張って志望校に受かることに専念します。そして来春には新しいハコムスをお見せできるようにたくさん練習します。また、皆さんの笑顔を見るのが楽しみです。


井上 今日でハコムスの第一章が終わってしまうことに、本当に実感がありませんし、二人の卒業にも実感がありません。私も虹と同じで受験がありますけど、それにも実感がありません(笑)。まあそんな感じですけど、受験はチャチャって済ませて、高校生になって、パワーアップした姿をお見せします(高校生になれるかな…悩)。


吉田 私は加入したときから本当に不器用なんです。何をしてもうまくいかなくて、落ち込んで、でももう一回頑張ろうって思うけど、またできなくてさらに落ち込んで……を繰り返してきて、悔しい思いをたくさんしてきましたけど、それ以上に楽しい思い出もたくさん作ってきました。初めての長期充電期間を通して、来春にはもっと進化した、最高のパフォーマンスをお届けできるように頑張りますので、楽しみ待っていてください。



 最後は、ハコムスとファンがずっとなかよしでいられるようにという思いを込めた「なかよし」、そして、皆さんが愛してくださったハコムスがこの先も続いていく気持ちを込めた「旅をつなげて」が披露された。どちらも歌い出しの吉田の歌声は素晴らしく、現体制最高のパフォーマンスをもってハコムスの第一章は幕を閉じた。


 次に彼女たちに会えるのは、2020年春。再開を楽しみに待ちたいと思う。



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